【松永加奈のフランス便り03】犬の名づけにルールあり?!意外と知らないフランスのわんこ事情。

パリレポート 犬

パリの景色と切っても切れないのが犬。カフェでもデパートでも犬を連れた人を見かけますが、犬をパートナーとして扱うお国柄が反映されているようで……。在パリ〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーの松永加奈さんのパリレポートです。

パリの街を歩いていると、たくさんの犬に出会います。犬が大好きな私は、つい(犬に)話しかけたり、ときには写真を撮らせてもらったりと、パリのわんことの交流を楽しんでいます。

日本で動物を飼う際は住宅事情がハードルになりますが、フランスのアパートは基本的にペットを飼うことは自由です。なので、犬を家族に迎え入れやすい環境だと思います。また、パリにはペットショップはほとんどなく、動物保護施設から引き取るか、ウェブサイトなどの掲示板で「里親募集」から運命の出会いを探したり、ブリーダーへ直接アクセスするのが一般的。そして引き取る際には、詳細な手続きが必要となります。

フランスは血統書の書類を整理しやすくするため、犬の生まれ年ごとに、名前に付ける頭文字が決まっています。ちなみに2020年生まれの子には「R」から始まる名前を付けるのがルール。とはいえ、付けたい名前と頭文字が合わないこともあるので「登録名と呼び名を変えている」という飼い主さんもいます。

さて、公共施設や食料品店へのペットの同伴は補助犬や介助犬に限られていますが、その他のほとんどの場所は犬と一緒に入ることができ、メトロやバスも規程を守れば、一緒に乗車OK。そしてそれは、しっかりとしつけられていることが大前提というだけあり、みんなびっくりするほどいい子なのです!デパート、ブティック、カフェなどでふと横を見たら「あ、わんこがいた…」なんていうこともしょっちゅう。あまりに静かで気づかず、うっかりしっぽを踏みそうになったこともあるくらい、大きな子も小さな子も、みんなお行儀よくしています。また、どのカフェにも犬用の水皿が用意されていて、フランスでは「人と犬が一緒に行動するのは当たり前」であることがよくわかります。

 ここ数年、フランスでは柴犬が大ブーム。柴犬を連れた友人と歩いていると「シバ!」と言いながら大人も子供も走り寄ってくるほど。最近では、秋田犬もよく見かけるようになりました。あの純和風な顔立ちを見るとシンパシーを感じて、ついまた話しかけてしまう私なのです。

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パリの街をバックに、お散歩中にも漂うこのマダムの気品!
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ティーカッププードルのサラちゃんは、いつでもどこでもサブバッグにすっぽりと収まってママと一緒におでかけ。
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フランスで大人気の柴犬。視線を感じたのか、こちらをじろり…。
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カフェで隣に座るムッシュに駆け寄る、イケメン好きのミアちゃん(柴犬)。おかげで私たちも素敵なムッシュとおしゃべり。
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エッフェル塔の前の公園でおやつを待つわんこ軍団に、みんなの視線がくぎ付け!
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マダムに連れられたプードルのパリジェンヌな佇まいに、思わずパチリ
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スーパーの入り口で飼い主さんを待つわんこは、不安になったのか、くんくん鳴きながらこの表情…みんなに声をかけられていました。
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近所のパブの看板犬は貫禄たっぷり。他の犬が近寄ってきても見向きもせず、お客さんにはご挨拶。
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