【松永加奈のフランス便り45】まるで絵本!日本人ツーリストに大人気の<エズ>って知ってる?

松永加奈さん エズ

在仏6年目の<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの松永加奈さんのフランスレポート。南仏・ニースに滞在していた松永さん、ちょっと足を延ばして<エズ>に行ってきたそう。ニース とモナコ の中間にあり、多くの観光客が訪れるスポット。 中世に敵からの攻撃を避ける為に断崖高所につくられた、いわゆる「鷹の巣村」のひとつで、崖の上に石造りの古い建物が連なる美しい村です。世界中からツーリストがやってきますが、特にアジア人、日本人が大好きな村という印象を松永さんは抱いているそう。

ニース滞在中の日曜日、エズ(Eze)へ行ってきました。ニースとモナコの間にある、崖の上の小さな村です。片道1€の路線バスに乗り、岩山と海を交互に見ながらぐんぐんと山道を登ること30分弱。「この辺りかな?」と窓の外を見ていたら、運転手さんが「エズ行くならここだよ!」とアナウンスしてくれました。乗客が私と夫、地元の方の4人しかいなかったので、「あのアジア人たちはエズに行くに違いない」と思われたのかも。そのくらい、エズは世界中から旅行客が訪れる人気の観光スポットです。

岩山の上にある、村の入り口のアーチ。今は観光客が少なく静かすぎて、そーっと村に「お邪魔します」の気分でした。

村に入ると登場する、ツタに覆われた建物。ミントグリーンの窓にちょっと南仏感。

こんなふうに細い道が迷路のようにあちこちへのびています。少し色が剥げた壁も、石の階段もなんだか味わい深いのです。

ブティックやお土産物やさんがずらりと並ぶ通りですが、この時はまだロックダウンで閉鎖中。

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1000年以上前の面影が残る景色

エズ村は別名「鷹の巣村」。鷹が卵やヒナを外敵から守るため山の上に巣を作るように、敵からの侵略を防ぐ目的で、崖の上に村を築いたことが別名の由来だそう。地域としては紀元前2000年頃から存在し、村の形ができたのは今から1000年以上前。19世紀半ばにフランス領になるまで占拠や破壊が繰り返されたという、長い長い歴史がある場所なのです。

さて、そんなエズの見どころは、中世の雰囲気が残る町並みです。迷路のように入り組んだ細い道は坂だらけで車が入れないため、かつてはロバが荷物を運んでいたとか。石畳に岩のトンネル、石造りの建物の間から見える美しい海…歩いているだけで、絵本の中にいるような気分に。私が訪れたときはまだロックダウン中で、ブティックやホテルは閉鎖し、観光客もかなり少なく、静かな佇まいがさらに非日常的な空間を作り出していました。そして、眺望も魅力の1つ。村内の植物園から頂上へ登ると、山の裾野と海が広がる素晴らしい景色を見ることができます。

ごつごつした足元にちょっと気を付けながら、上ったり下りたり、ときどき中世に思いを馳せてみたり…。

こちらは住宅のようで、柵の向こうには三毛猫さんが。左手は琵琶の木でした。村には10数名の方が暮らしていらっしゃるそう。

村は小さいので1時間あればぐるりと一周できますが、坂道と階段が多いので歩き甲斐もあります。

サボテンがいっぱいの植物園(有料)に入ると、村のてっぺんまで登り眺望を楽しめます。

植物園内にある洞穴。水が溢れ、ここだけひやっとする神秘的なスポット。どれほど昔からあったのかと想像してしまいます。

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ところで、帰りのバスに乗り遅れてしまい、次のバスまでかなり時間があったので、ちょっと先まで歩くことに。次のバス停へ…と来た道の歩道を下っていくと、フードトラックを発見。絶景をつまみに気分よく生ビールを飲み、南仏を見渡しながら、結局2時間かけて歩いて下山したのでした。最高の景色を堪能したものの、翌日、脚がぱんぱんになったことをご報告しておきます。

ドローンを飛ばしてのウエディング広告撮影中。海と山を一望でき、バックには中世の石造りと絶好のロケーション。

18世紀に建てられた教会。一見素朴な外観ですが、中に入ると荘厳な天井画や絵画が。

雰囲気がある一方、昔の人は通りにくかっただろうなと思うほど、コンパクトな造り。

山を下る途中、西側から見たエズ。崖のてっぺんに位置する様子がよくわかります。

歩きで下山途中にフードトラックでビール。眼下には海、海岸線を走る電車、南仏の絶景が見渡せるベストポジションでした。

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