【キム・ヘナさんの新たな暮らし】都会から海辺の町へ。肩の荷が下りた、心安らぐ日々への変化。

韓国の首都ソウルで35年住んでいた、俳優のキム・ヘナさん。パートナーとの出会いをきっかけに、海辺の田舎、江原道へ移住。美しく開放的な景色の中で、新たな暮らしを築いています。以前よりもいきいきしているというキム・ヘナさんに、生活や心境の変化を伺いました。

海辺の安らぎに、いつのまにか癒されています。

江原道のヤンヤンエリア。キム・ヘナさんは数年前サーフィンをしに訪れ、すっかり気に入ったのだそうです。

キム・ヘナさん

「気持ちいい所。ずっと住みたいと思っていましたが、女一人では少し心細いと実現できなかった。そこに、水中撮影監督である今のパートナーとの出会いがありまして、踏み切ったんです」

彼がすでに拠点を持ち、暮らしの基盤を築いていたので、移住への流れは順調だったそう。2人で住む家を借りカフェも開いて、1年以上が経過。

「ときどきソウルに演技の仕事で行きますが、今9割がたはこちらです。カフェをやっていても時間はたっぷり」

35年間住んでいたソウル江南のド真ん中と、この海辺では空気も時間の質もまるで違っています。

海辺

「以前は休みの日は家でこもりっきりだったけど、自然の中で目覚める環境だと、自ずと外に出なくてはという気分になります。ソウルでは他人と自分を比べたり、やらなければいけないことが多すぎて、それがストレスになっていました。田舎暮らしが性にあったのか、いろいろな荷物を下ろせて、徐々に精神的に解放されました。鬱々としていたのが嘘みたい。友達にも表情が明るくなったと言われます」

このイングの町は病院も遠いし、スーパーもないけれど、生活の不便を補うものがたくさん。ヘナさんが「退屈さえも乗り越えられる土地の魅力」と言う何かが流れています。

→後編に続きます。

海辺の街の交通手段は自転車。日々のファッションも変化。モノトーンやカーキを着なくなり選ぶのは色のあるもの。
ヨガをするのに、海辺に見つけた秘密の場所へ向かう。途中、お供え処には昼寝中の猫。
ヤンヤンのイングビーチ。ポイントがあり、近年サーファーを中心に人気が高まっている。
町にヨガスタジオがないため、友人たちと集ってやろうと思って、インストラクター資格を取りつつある。
平日のビーチはローカルのサーファーばかりなので静か。プリントの服を着たくなる環境!
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●私たちも移住しました。
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『ku:nel』20211月号掲載

写真 Kyutai Shim STUDIO HARU / 取材・文 原 千香子、Shinhae Song TANO INTERNATIONAL

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