神奈川県・葉山町で夫が設計した一軒家で暮らす澤入美佳さん。大好きな鳥モチーフと絶妙な色使いをちりばめたインテリアが素敵です。
澤入美佳/さわいりみか
OLとして働いたのち雑貨や料理のスタイリストCHIZU氏に師事。独立後は雑貨やインテリア、フード関係などで幅広く活躍している。
リビングダイニングからひと続きになったバルコニーには、自作したというかわいらしい鳥の巣箱が並びます。「静かにしているとスズメがえさを食べに来るんですよ」。そういって笑う澤入美佳さん。住まいは神奈川県葉山町。現在は夫とオカメインコのココちゃんのふたりと一羽暮らしです。
15年ほど前に建築士の夫が設計したという三階建ての一軒家。キッチンのタイルの青やダイニングの天井の黄色に加え、リビングの窓の目隠しにかけられたマリメッコの鳥柄があしらわれたクロスなどが印象的です。
色や柄を組み合わせたインテリアはポップだけれど一体感があり、明るく楽しい空間に花を添えています。
「結婚後から神奈川県内に住んでいたのですが、息子が小学校に上がる前に環境を変えたいと思い葉山に引っ越してきました。葉山には仕事でよく来ていたので馴染みがあったんです。
家ができあがるまでは古い一軒家の仮住まいに住んでいて、広い庭があり、富士山と海が見えるところが気に入ってました。隣人の方にも息子のことなどでお世話になっていたので新居が完成して引っ越すのが惜しいくらいでしたね」
長年、仕事で東京と葉山を行き来している澤入美佳さん。子育て真っ最中は物理的な距離があるゆえ大変なこともあったけれど、海と山がそばにある葉山 という町が好きだからこそ続けられたと語ります。
「いまも仕事を終えて葉山に帰ってくるとホッとします。逗子駅からバスを使うのですが、バスを降りると空気が澄んでいるのを実感。星がとてもきれいなんです」
いつでも変わらず家族を受け入れ、ともに成長してきた家。子どもは独立して家を出たことや、年月とともに古くなってきたこともあり、3年前、キ ッチンやデッキ、外壁の塗り替えなど大掛かりなリフォームを決行。
「金銭的にも体力的にも、歳をとりすぎる前にやったほうがいいかなと思って一念発起しました。これからも少しずつ手を入れながら住み続けたいですね」
写真/砂原 文 取材・文/結城 歩 再編集/久保田千晴