映画監督・西川美和さんに訊く敬愛する映画監督と心に残る名画たち【前編】

成瀬巳喜男監督 『流れる』

女性映画の名手として知られる成瀬巳喜男監督が幸田文の同名小説を映画化。傾きかけた芸者置屋を舞台に、変わりゆく花柳界に生きる女性たちを描く。田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子という日本映画界を代表する名女優の共演も見どころ。(1956年公開)「女性たちが偶像的に描かれていた時代に、ここまで生々しく描いた手腕に感服」

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Photo:毎日新聞社/Aflo

川島雄三監督 『しとやかな獣』

舞台は団地の一室。善良に見えて実はエゴイスティックな一家と癖の強い関係者が織りなすブラックコメディ。原作・脚本は新藤兼人、主演は若尾文子。(1962年公開)「川島監督のドライな毒が好きです。45歳という若さで亡くなってしまったのですが、彼が生きていたら日本のコメディは変わっていたんじゃないかと言われています」

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登場人物の苦悩や葛藤、人の心の内側をリアルに描写した『ゆれる』『すばらしき世界』などの作品で知られる映画監督・西川美和さんが、敬愛する映画監督と心に残る映画 ...[続きを読む]

『クウネル』1月号掲載 撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK)、取材・文/吾妻枝里子

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『クウネル』No.124掲載

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