世界中のかごが集まるかごの専門店『カゴアミドリ』〜「好き」を極める専門店の世界その3〜かご

何でもいろいろはないけれど、「これ」に関してはどこにも負けない。そんな専門店が東京には多数ありました。今回はかごの専門店『カゴアミドリ』をご紹介します。

 

『カゴアミドリ』のかご

ヨーロッパ、アフリカ、アジア、日本と産地ごとにゾーニングされている店内は眺めているだけでワクワク。

インテリアとしても人気の高いアフリカのかごたち。

カラフルなバスケットは、ルワンダの女性たちが編み上げたもの。購入が女性たちの自立支援につながるフェアトレード製品。

奥はスウェーデンの白樺、手前はラトビアのスクエアバスケット。

産地や職人さんについて丁寧に教えてくれる店主の伊藤朝子さん。

個性豊かなかごたちがディスプレイされた店内は、さながらかごの美術館のよう。ヨーロッパ、アフリカ、アジア、日本。カゴアミドリには、世界中から厳選された美しい手仕事のかごが揃います。

「夫婦で生活道具の店を立ち上げたいと思い、世界各地の手仕事をリサーチしていたのですが、かごって世界中にあるんだということに気がつき、集めたら面白そう!と閃きました」と店主の伊藤朝子さん。世界各地の作り手たちとの出会いに導かれるように、かごの専門店をスタート。優れた伝統技術も使い手がいないと途絶えてしまうため、定期的に企画展を開催するなど、今の暮らしにフィットする手仕事の魅力を発信しています。

「かごの魅力は、触れるたびに自然や作り手とのつながりを感じられるところ。便利な工業製品と比べて、使い手が素材に合わせなければいけないこともありますが、それもまた楽しんでいただけたら」

途上国を支援するフェアトレード製品の扱いも多く、東京にいながらにして世界とのつながりを感じられるのも楽しい。

ぴったりと合う蓋を作るには高い技術が必要とされるカンボジアの収納かご。中・1万1,220円、小・8,800円

パイン材を用いて作られた、耐久性に優れたスウェーデンのバスケット。経年変化も楽しみ。2万9,700円

カゴアミドリ

住: 国立市西2-19-2
営:11:00~17:00
休:月曜、火曜
WEB:https://kagoami.com/

愛用者

エッセイスト・広瀬裕子さん

日常で使うシーンが思い浮かぶ素敵なお店。かごという実用的なものだからこそ、暮らしを感じるディスプレイに誠実さを感じます。どのような方が作られているかも教えてくださるので、かごを通して世界が広がります。

設計事務所の共同代表の顔も持つ。『55歳、大人のまんなか』他著書多数。

『クウネル』2024年5月号掲載 写真/馬場わかな、有坂政晴、取材·文/鈴木麻子、吾妻枝里子、阿部里歩

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この記事の
プレミアムメンバー

広瀬裕子

執筆のかたわら、50歳から空間設計の仕事をはじめ、現在は設計事務所の共同代表としてホテルや店舗、レストランなどのディレクション、フードアドバイス等にも携わる。著書に『55歳 おとなのまん中』(PHP研究所)など多数。
Instagram:@yukohirose19

『クウネル』No.126掲載

私の好きな東京

  • 発売日 : 2024年3月29日
  • 価格 : 1000円 (税込)

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