創業1718年!刷毛·ブラシの専門店『江戸屋』〜「好き」を極める専門店の世界その1〜

何でもいろいろはないけれど、「これ」に関してはどこにも負けない。そんな専門店が東京には多数ありました。今回は創業1718年の老舗、刷毛·ブラシの専門店『江戸屋』をご紹介します。

『江戸屋』の刷毛・ブラシ

吊るされたブラシは、コップ洗い、ペットボトル洗い、急須洗いなど、用途別に揃う。天然素材にこだわったブラシは、外国人にも人気。

江戸時代から続くべったら市の保存会・会長も務める濵田さん。

国の登録文化財という看板建築を入ると、天井、壁、棚……と一面に並ぶブラシに圧倒されます。店頭に並ばない特注品なども含め3000種以上の刷毛とブラシを扱う江戸屋。天井から吊るされた掃除ブラシやハタキは、さまざまな用途に合わせて太さや長さがとにかく多様。棚に並ぶヘアブラシは猪毛、豚毛、幅広、ねじれ型など、他では見られないラインナップ。「お客さんのどんな好みや目的にも応じられます」と、十二代目の濵田捷利さんは胸をはります。

「創業は1718年。江戸屋という屋号は徳川幕府から賜ったもので、塗る、染める、刷るといった職人には欠かせない刷毛を当時からつくっていました」

300年以上経った今は、江戸刷毛の技術を生かし、洋服ブラシ、歯ブラシ、化粧ブラシなど、欧米発祥のブラシも数多く手がけています。「百円ショップで何でも買えてしまう時代ですが、職人の技術から生まれた道具は、丈夫で使い勝手が抜群です。使うたびに満足感があり、暮らしを豊かにしてくれますよ」

左/山羊毛のフェイスブラシ(21番)4,400円。右/コシのある馬毛のチークブラシ(25番)2,200円。

上/猪毛のヘアブラシ 7,700円は頭皮への刺激が心地いい。下/手植えの洋服ブラシ 1万9,800円は衣類をケア。

江戸屋

住: 中央区日本橋大伝馬町2-16
営:9:00~17:00
休:土曜、日曜、祝日

愛用者

編集者・執筆業・森 有貴子さん

どの商品について訊ねても、職人肌の社員がわかりやすく説明してくれ、気持ちがいいです。カシミヤ用洋服ブラシは豚毛100%で衣類を優しくケアできギフトにもおすすめ。馬毛歯ブラシはヘタリにくく長年愛用しています。

『江戸な日用品』(平凡社)など江戸文化に精通。Instagram:@morissy_edo

『クウネル』2024年5月号掲載 写真/馬場わかな、有坂政晴、取材·文/鈴木麻子、吾妻枝里子、阿部里歩

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『クウネル』No.126掲載

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