「推し活」と「生活」のバランスを上手にとるにはどうすればいい?

〈クウネル・サロンプレミアムメンバー青木美詠子さん。エッセイストとして活躍する傍ら、整理収納アドバイザーとしての活動も。そんな青木さんが年初に行う、一年の目標書きについて紹介します。

年始恒例「目標書き」
まずは前年のメモの振り返り

ここ数年、恒例となった年頭の目標書きについてお話します。そのために、まず昨年の紙を眺めてみると、あまりできてないように思え、じんわり落ち込みました。

2023年の目標についてのメモ書き
2022年の年始に書いた目標。年度だけ変えてもう一回使おうかと、赤ペンで直しかけたくらいです。

でも、よく見ると昨年末の記事にも書いた「オンライン英会話」と「簡単な体操」は身についたじゃないかと。添削の先生のように「できてる!」と書きました。

特に何ができてなくて落ち込むかというと、「時間のうまい使い方」です。文章を書いたり、以前書いた文章をHPに載せたり、やりたいことはあるのに時間がなく、先送りになっていて。

「推し活」は楽しいけれど、時間が消費されてしまう気もします

その理由をじっくり考えてみました。十分承知の、「時間をとっていること」は夕食時、応援している野球チーム(オリックス)の中継を見ていること(夫の遅い仕事終わりに。早送りしつつ、時間は短縮していますが)。でもこれは夫婦の楽しみで、なくせないもの。ですが、野球中継の後に開くTwitterを少し自粛しないと、です。

Twitterは、昨春に野球用の別アカウントをつくりました(フォロワーさんに興味ないことが続くと悪いので)。そこから深夜に感想を書き込んだり、情報を見たり、探して載せたり。

昨年、応援チームは日本一にもなったので、大感動した日は気づくと2時間近くもたっていて驚きます。でも夕飯が遅いため、どのみち3時間程は「逆流性食道炎」予防として起きているようにしているのですが(ここで少し仕事も)。

いわゆる「推し活」は時間が減るのが悩みです。でも私は昔から何かにはまって感動するのが好きで、大切な思い出にもなっているので、これでもいいのかなと思い直したり。

それに私はドラマや映画、YouTubeなどはほぼ見ず(TVでお笑い、情報番組などは見ますが)、ゲームもしません。Twitterも最近は仕事と家事が終わってからじゃないと開かないと決め、まあ真面目にやっているので、そこまでひどくはないと思うのですが……。でも余分にやりたいことには手が届いていない状態。やる気の問題や、仕事があるとそれに全力を注いでしまうので、全部が推し活のせいではないですが。

暮しと推し活のバランスが大事です

「楽しいからいいのだ。やめられないし」ということが、「自分のやりたいことができない」、「勉強したいけど時間がない」、「家事がおろそか」などとすぐには結びつかないのですが、やはりそうなのだと思います。

「私が推し活に夢中な間に、あの人は資格を取って、やりたい仕事についている」など、すごく落ち込みそうな事実も起こりうること。いいバランスなら何の問題もないですが。

また若い人なら、推し活に使うスマホへの依存症も少し心配です。私は世代ではないので、Twitterを開けなければ見なくても平気。偶然今月は仕事が重なり野球アカウントは、ひと月近くまったく開いていません。でも開けると長く見てしまうので、その危険性は感じます。そうして開けないようにしたまま、この「時間がとられる問題」をずっと考え中です。

そんな時テレビ番組で、ある女性が「再婚した旦那さんが自分の趣味(サーフィン)を我慢し、家族のために仕事を掛け持ちしてくれ、本当に感謝している」と話されていて、はっとしました。

一定の時間内で「活動」しようと決めました

少し我慢する尊さ。いちばん大切なものは何か、考えるのも大事です。家族や仕事や将来。それらにとって必要なことを先にやり、結果的に推し活に注ぐ時間が少しセーブされてる、ってバランスのほうがきっといいですよね。そうやって我慢した分、宝物のような時間になるかもしれません。

こうしていろいろ考えたあげく、今の私の結論としては、全部やめるのは寂しいので、情報は目立つものだけ見て、感動は短く書くように。そしてアプリ使用時間の通知機能で時間制限を。昼はほぼ開けず、夜1時間としてみます。今はシーズンオフで大丈夫ですが、試合が始まったらできるのかしら。挫折したら、また考えます。

「書き出すこと」が色々なことを気づかせてくれます

目標を書き出すことは、やはり考える時間を生むようです。これで即、改善するとも思っていませんが、呪文のように漠然と「時間をうまく使いたい」と言っているだけじゃなく、「何を具体的にやめるのか」まで考えたので、少しは前に進んだのではないでしょうか。

メモ書きされた紙がテーブルの上に青いてある
2023年の目標は、少しシンプルに。時間がなくて無理かと考えていたことも、やっぱり死ぬまでにやってみたいかなと思い直したり。

aokimi’s memo

「自分が本当にどうしたらいいのか踏み込んで考えてみる」と書かれたメモ書き
「もしこれをやめたら何か変わる?」と書かれたメモ書き
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この記事の
プレミアムメンバー

青木美詠子

1963年生まれ。整理収納アドバイザーの資格をもち、不定期にさまざまな自宅セミナーを開催。個人へのお片付けサービスも行う。著書に『あおきみさんち、家を買う。』(マイナビ出版)など。長年実践する「冷えとり」に関する著書も。
https://www.aokimi.com/
Instagram:@aokimieko1616

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