暮らしのアップデートに有効。年初に「今年の目標」を書き出すことで、「自分が大切にしたいもの」がクリアになりました。

青木美詠子 家 ミント

<クウネル・サロン>プレミアムメンバー青木美詠子さんの<50代からの生き方>について考える連載。「やってみたらよかった」という、「今年やりたいことリスト」について教えていただきます。

みなさんは1年の始まりに、「今年の目標」をたてるほうですか?私はあまり考えてきませんでしたが、4年前から急に書くようになりました。以前から「目標や願望は頭で思うだけではなく、紙に書くほうがいい」説を知っていたのですが、大袈裟な感じがしたり、叶わなかったらイヤだなと思ったりして書いていませんでした。

直接のきっかけは、せわしない年末に「やること」を書き出したら、頭が整理されてよかったので、じゃあ「1月にやること」も書こう、と。そしたら「今年やりたいこと」も書いてみようか、という具合です。なりゆきで始まった「TO DOリスト」のようなもの。そして最近では時間の使い方など、行動の目標も書き加えています。

するべきこと、したいこと、なりたい自分を書き出してみる。

青木美詠子 TO DOリスト 目標シート
A4のコピー用紙に、シャーペンと消しゴムで。

さて、今年のリストを書こうと、去年の1月に書いた紙を見たら、笑っちゃうくらいできてなくて、年号だけ変えて今年使おうかというほどでした。毎年先送りしてるものも。「オンライン英会話」とか。大学時代、英語部で少しは話せ、働いてからも一時期、個人レッスンを受けてたくらい好きなのですが、もう忘れ放題で。でも「これも来年かも……」と思いつつですが外したくなくて、また記入。

自分の頭に「優先したい願望」を繰り返し叩き込んでいく作業

でもこうやって書くうちに、この時間はけっこう深いなと思えました。これは「私は何を大切にしたいのか考える時間」のようです。おもしろく、価値ある時間。

一生の時間は誰でも有限なので、何もかもできるわけではありません。それらをぼんやり考えたまま、あれもこれもやったり、やめたりして、「あー、何もできてない」となるより、自分の頭に優先したい願望を繰り返し叩き込んでいく作業なのかも。もし毎年リストに書くなら、それはすごくやりたいことであって、すぐやったほうがいいのです(自分にも言ってます……)。紙に書くと、そういう意識づけが強くなるので、ふわっと思うだけより、実現が近くなるのでは。

過去のリストを振り返る

2018年から書いていた紙の中にも、達成案件はいろいろあります。たとえば「靴下を編む」。書いてからもずっと「バタバタが落ち着いたら始めよう」と思ってましたが、「そんな時は一生来ない!」と気づき、いろんなことと並行して、やみくもに始めたら、なんとかできて驚き。

また「整理収納アドバイザーの資格を取る」、「自宅セミナーを開く」とも書いてあり、その字を見たら、ひどく感慨深いものがありました。数年前、未来へ歩き出す手がかりがなく、暗闇に立っているような気持ちだった私に「それ、実現するんだよ」とそっと言ってあげたいです。

青木美詠子 「TO DOリスト」
去年の1月に書いた紙。やることが遅いので、「スピードアップ」の目標も。書いたら意識が芽生え、私なりに少し改善しました。

また去年できなかったものの原因を考え、今年違うやり方にして書いたものもあります。レシート撮影から家計簿をつける「Zaim」という家計簿アプリへの記入。お金のことは心底苦手で、家計全体ではなく、ただ自分が使った分を把握するだけなのに、挫折しまくりです。

なので、あきらめようか考えたあげく、いったん「毎日記入」と逆に強めてみました。ネット購入も含めて、ためてしまうと、より思い出せないので。でも、できなそうな気も(弱気)。そしたら来年あきらめるか、考え直します。

自分の「したい」「なりたい」が見えるナビに

やったことのない方、ぜひ一度思いつくままに書いてみませんか。そして来年、実現できてなくても「私って全然ダメ」とか落ち込まず、笑って先送りすればいいだけの話。でも書いておくと、ひとつ、ふたつはできているので、それも嬉しいです(簡単なことも入れておきましょう)。

これは自分だけの、たったひとつのナビになります。

青木美詠子 「TO DOリスト」
青木美詠子 「TO DOリスト」
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