毎日の食事は美味しく楽しく健康的に!ジュエリーデザイナーである山本亜由美さんは美味しさを保てるひと手間を加えることにより普段の食生活をより豊かにしていました。同じ材料でもパターンを変えることで飽きなく楽しく食べることができる。今回はそんな山本亜由美さんが日々実行している食生活の整え方について紹介していきます。
●前回記事からの続きです。
ひとつの素材を何通りにもアレンジして食べつくす。食材使い切りの工夫。
食材を使い回すメニューは2段階以上でイメージ。
同じ材料でもパターン違いで食べる手だてを知りたいもの。「おいしさを保てるひと手間を加えたら、流用が効きます」。例えば、干した野菜は一度炒めておいて。半量をクレープ包みにしたら、次はがんもどきや春巻きに。手間は省け2段階のおいしさが展開します。
◎レシピ そば粉クレープの九節板風
ハレの朝鮮料理、九節板(クジョルパン)をイメー ジ。クレープに、調理した野菜や肉を少しずつ包んで食べるスタイルで、ホームパーティ仕様にもなる 山本さんのお得意料理。クレープのタネはなじんで から、薄めに焼く。好きな具材を揃えて。干したきゅうり、ニンジンはそれぞれゴマ油で、もやしは鶏 油とニンニクで炒め、ニンジンにはゴマを振る。ほ かに茹でそら豆、錦糸卵、塩茹で海老、焼いた味噌 漬け肉、焼きナス、茹で青菜の醤油麹和えなどほんのり味付けで。ニンニク醤油麹、コチュジャン+醤 油+酢などをタレにして。
◎レシピ がんもどき
しっかり水切りした豆腐をすりつぶし、塩、卵黄、山芋、 具を入れてよく混ぜる。今回の具はクレープの余りのそら 豆とニンジンに生姜、茗荷を 刻んで足して。水気のない具 材ががんも向き。ようやくま とまる程度の固さで丸め中火 で5、6分揚げる。きつね色になったらできあがり。生姜醤油や辛子醤油で。
◎レシピ 春巻
クレープで残った、きゅうりやニンジン、焼いた肉、錦糸卵をそのままの形で一種類ず つ小さめの春巻きの皮で包み、 油で揚げる。再度カットなど しないのが楽。タレもクレー プで残ったものでもいいし、 塩だけでもOK。
◎野菜を干して、 うまみを引き出す。
「野菜のうまみを増すには干す のも一手。外で干すとひからびるので、日の当たる部屋で半日から一日でしんなりとしたらOK。すぐ使わない場合は数日干した後、保存します」。クレープに包むきゅうりやニンジンも半日干しで下ごしらえ。水分の多いきゅうりの種は取っておく方がいいとか。
◎さまざま応用が利くオイル漬け。
野菜の保存方法のひとつ。「干してから味をつけず軽くいためて、オリーブオイルや米油に漬けます」。パスタやサラダにしたりクミン&クリームチーズと合わせるなど。パセリのオイル漬けもお役立ち。
やまもとあゆみ
ジュエリーデザイナー
ジュエリーブランド『マーダーポーレン』(www.murderpollen.jp)
デザイナー。料理上手で評判。インスタグラムleonardo_abc_には 垂涎の食の写真が。
ku:nel 2020年9月号掲載
写真 山本亜由美 / 取材・文 原 千香子
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