料理撮影で個人的にもテンションが上がるのは、キッチンや道具を見せてもらうこと。とくにキッチン道具は十人十色で使いやすさやデザインなど「これ!」という理由で選び抜かれたものは、そのエピソードを聞くだけでワクワクします。今回は、仕事現場で見て、自分でも真似して購入したキッチン道具を前後編でご紹介します。
収納も便利な手付きざる
左の<リング付き盆ざる > は、クウネル・サロンのプレミアムメンバーでもある土切敬子さんに取材した際おすすめされたもの。リング部分が持ち手になり、水切りや湯切りが驚くほどしやすいです。 小さなほうは工房アイザワのもの。少量の野菜を洗ったり濾したりするときにこのサイズ感が重宝します。また、手付き部分を引っかけて収納できるので使いたいときにサッと手に取れるところも気に入っています。
絶対こぼれない計量スプーン
クウネルにも登場している料理家のスズキエミさんの料理教室に参加した際、スズキさんが使っていたのが貝印の計量スプーン。この軽量スプーンは持ち手側の端にも高さがあり水平を保てます。一般的な計量スプーンは台などに置くと斜めになって中身が少しこぼれてしまうことがあるけれど、この計量スプーンならその心配はなし。ちょっとしたことでもレシピ通りスムーズに料理をしたいとき、この小さな点が重要。スズキさんの上手なプレゼンのおかげもあり(笑)、帰りの電車内でポチっと購入しました。
食卓へ直行!のサラダスピナー
「あったらいいな……」と思いつつ、何年もなかなか購入に至らないキッチン道具のひとつがサラダスピナーでした。キッチン道具に造詣が深い石黒智子さんに取材させてもらった際、おすすめされたのが「チェリーテラス」のサラダスピナーでした。
おすすめのポイントは
・ボウル部分がガラスのため、器として食卓に出せる
・ガラスでどっしりしているため水切りの際に安定している
・パーツがすべて分解できて清潔に保てる
など。
このサラダスピナーを購入してから、食卓にサラダがのぼることがグッと増えました。
結城 歩/ゆうき・あゆむ
料理エディター。雑誌「kunel」「天然生活」「レタスクラブ」などで料理や暮らしまわりの記事を執筆。夫と子どもふたりの4人で戸建に暮らす。仕事で出会う人たちから影響を受け、ていねいな暮らしを「いいとこ取り」で実践中。