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アール・デコ様式の美しい建築で知られる東京都庭園美術館で開催中の、「ルネ・ラリック リミックス」展。フランス・パリを中心に活躍したルネ・ラリックの、活躍の軌跡を追った展示の様子をレポートします。
本展は、19世紀末から20世紀半ばにかけ、ジュエリー作家・ガラス工芸家として幅広く活躍したルネ・ラリックが、どのようなインスピレーションを受けて作品を作ったのか、よくわかる展示になっています。
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会場の東京都庭園美術館の本館は、1933年に朝香宮夫妻の自邸として建てられ、1983年に美術館として開館した国の重要文化財。内装の一部には、今回展示されているラリックがデザインを担当したところもあり、作品と合わせてこの美しい建築と内装も必見です。
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最初に観られるテーマは「ルネ・ラリックと朝香宮邸」。本館正面玄関の扉ガラスのレリーフ・パネルもラリックによるもの。実は入館する前から、展示は始まっています。
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続いては、ジュエリー作家としての作品の数々。ペンダントや指輪、ネックレスなど。ガラスの透明感とレリーフの美しさに、思わずため息がもれます。
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自然のほか、古代ギリシャやエジプトなどの古典、パレエ、アフリカのアート、そして女性からもインスピレーションを受けたというラリック。ジュエリーや香水瓶のデザインをはじめ、社会進出するモダンな女性たちのために、アッシュトレイやシガレットケースも手がけ、多くの女性がラリックの作品を手にとるようになったそう。
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展示は本館から新館に続き、がらりと違う雰囲気に。展示スペースに入る前に、裏側から作品を観ることで、作品が放つ光や造形の美しさを改めて実感することができます。
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こちらではガラス作家に転向したラリックが、どのように芸術と装飾、生活の関係を見出そうとしたのかを探る展示内容になっています。香水瓶や写真立てのようなより生活に近いプロダクトから、建築とガラスのコラボレーション作品まで、幅広く手がけたラリック。展示方法やタイポグラフィーも素敵です。
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華やかな装飾品だけでなくシンプルなプロダクトまで、じっくり時間をかけて観たい見応えのある展示です。9月5日まで予約制。ぜひお見逃しなく。
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information
ルネ・ラリック リミックスー時代のインスピレーションをもとめて
会期:〜2021年9月5日(日)まで
会場:東京都庭園美術館(本館+新館)
住所:東京都港区白金台5-21-9
休館日:毎週月曜日
ハローダイヤル 050-5541-8600
開館時間
10:00–18:00 *入館は閉館の30分前まで
観覧料:一般1,400円、大学生1,120円、中高生 700円、65歳以上700円
https://www.teien-art-museum.ne.jp
取材・文/赤木真弓
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