家庭に動物がいると、なんだか楽しい。動物を飼うって簡単なことではないですよね。大変なこともあるけれど、多ければ多いほど、楽しさが倍増します。今回は北村さんとスミ、チョビ 、ツキたちのありのままの生活を公開します。
自分好みにリノベーションした部屋に引越後、しばらくして偶然始まった北村さんと猫との暮らし。「壁を取り払いリビングから寝室までひと続きにしていたのは、猫のためにもよかったですね。廊下がわりに長い距離を駆け抜けられるので。またキラキラする川面を見たり、陽がやわらかい窓辺での昼寝も皆、好きです」。
天井近くまでの棚の上段は猫たち専用で、大きなキャットタワーもシェアする3匹、幸せそうです。
「皆、仲良くうまく暮らしていますね、私の外出時はどんなに自由に遊び回っているんだろうと思います」日々のケアも3匹と一人の居住性を高めて。「私がアレルギーも持っているので空気清浄機2台が必需。猫にもいいはずです。掃除もまめにしてます」。掃除機数台は即手に取れる場所に!
好みのインテリアのポイントにと設計したシェルフ。おしゃれなキャットウォークでもあり、象徴的な存在。
ベッドは上も下も猫たちに愛される場所。黒猫ツキはいちばんの若さで人見知りながら甘え上手なところも。
リビングへ悠々と歩くお兄さん格スミ。ちょび髭のような模様が可愛いチョビはタワー上であれ?と振り向く。
リビングのソファで猫たちと戯れるのは最高の息抜。ソファのカバーは猫のいる家の常識的?選択でデニム。
隅田川に臨むリビングのテーブル上にご馳走を用意。3匹はなびかず居たい場所に留まっているようだけれど。
川面を眺めてしばし佇むチョビ。窓辺の棚上も3匹のくつろぎスペースとして、物を置かず空けてある。
猫たちはリビングと寝室の間の引き戸が閉まっていてもちゃんと開けて行き来。チョビがスミに親愛の表現。
北村紀子/きたむらのりこ
内装設計会社SL&Aジャパンの代表を務める。路上で拾われた白黒子猫スミを引き取り、続いて兄妹の保護子猫チョビ、ツキを迎えて10年が経過。
『ku:nel』2021年7月号掲載
写真 玉井俊行/取材・文 原千香子