在パリ6年目の<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの松永加奈さんのパリレポート。今回のテーマは、パリの象徴・エッフェル塔。2024年のパリオリンピックに向けて、ブラウンからゴールドにお色直し中なんだそうです。
パリの”顔”ともいえる代表的なランドマーク、エッフェル塔。去年から網掛けされたり、巨大な足場が組まれたりと、なにやら周辺がざわついています。
今、エッフェル塔は過去最大級の塗り替えの真っ最中。錬鉄でできた高さ324メートルある本体は、日夜、雨風や日光、大気汚染にさらされているので、それによる劣化や錆を防ぐため、今までも7年ごとに新しく塗装されていたそう。でも、今回は2024年のパリオリンピックに向けて、まるっと色が替わります。約50年間親しまれてきた現在の「エッフェルタワーブラウン」から「ゴールド」になるらしい!…という話を聞いたときには「え?金ぴかになるの?」とびっくりしましたが、実際にはそこまで変わるわけではなく、今より少し明るめの「黄茶色」になるんだとか。確かに、パリ屈指の高い建物が金ぴかになったら、街に馴染みませんよね。
ところで、エッフェル塔は過去に今と違う色だったことをご存知ですか?私は知らなかったのですが「赤茶色」「黄土色がかった茶色」「5色のグラデーション」などの時期があったようです。ちなみに現在のエッフェル塔は、下から上に向かって色が薄くなるよう3段階のグラデーションがかかっているそう。しょっちゅう見ていても全然気が付かず、1色だと思っていました。過去の写真をチェックしてみると…確かに言われてみればそう、かも?
ペンキ剥がしが始まったのは2019年。しかし、有害物質が含まれた古い塗装を剥がすという工程にコロナ対策も加わり、作業は複雑化。塗り替え自体は今年2月に始まったばかりです。莫大な費用(約63億円)が見込まれている工事が完了するのは、2022年11月の予定。上部に少しだけ見える新たな色が全体を包むのは、もうちょっと先のこと。その頃にはきっとまた、世界中からたくさんの人たちがやって来て、エッフェル塔を見上げていることでしょう!
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