【松永加奈のフランス便り22】普段着のパリ。フランス生活に欠かせないマルシェの楽しみ~食材編

松永加奈さん パリ マルシェ

フランスの暮らしに浸透しているマルシェ。食料品を中心に、衣類、雑貨など色々なものが売られている市場のことです。パリだけでも80以上のマルシェがあり、市民の日所生活に欠かせないものとなっています。〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーの松永加奈さんもマルシェが大好きだそうです。

野菜や果物、肉、魚、チーズなどの食材から、お惣菜、衣類、日用雑貨に至るまで、さまざまなお店が並ぶマルシェは、フランス生活に欠かせない存在。そしてフランス人が大好きな場所でもあります。今回は、普段使いのマルシェでの食材調達の様子をご紹介します。

松永加奈さん パリ マルシェ
フルーツはだいたい味見させてくれます。迷っているとお店の人が「食べな」と一切れくれることも。誰かが食べているのを見るとついおいしそうに見えるんです。

パリ市内に数十軒あるマルシェは、屋外に定期的に立つものと、屋内に常設されたものがあり、営業時間や曜日もそれぞれ違います。また「BIO専門」「お惣菜が豊富」「安い」などそれぞれに特徴が。私は週に1~2回、歩いて15分ほどの屋外マルシェへ通っています。ここは料理人の方も多く訪れる「食材の多彩さ」が特徴です。そしてマルシェの魅力はなんといっても、新鮮な旬の素材が並ぶこと。春には「白アスパラが出た!」、夏が終われば「そろそろキノコだよね」と、マルシェで季節を感じながら、みんなが旬の味を心待ちにしています。

松永加奈さん パリ マルシェ
特大のカボチャは既にカットされたものも。フランスは野菜の味が濃いので簡単な調理でも美味しくいただけます。

さて、買う際には並んで順番を待ちます(これは鉄則)。自分の番になれば右へ左へ移動しながら欲しいものを伝え、お店の人がピックアップするのが基本。重さが分からなければ「このくらい」と手で表すなど、とにかく伝わればOKです。慣れていなかった頃は、手順が分からず焦っていましたが、今では身振り手振りも交えてクリアする術を身に付けました。そして帰宅すると、大量の土付き野菜を洗ったり、大きな肉の塊を切って冷凍したりと大忙し。買ったばかりの人参などをぽりぽりかじりながら作業しますが、終わるとソファに倒れ込む…と、毎回なかなかの重労働です。

みんながマルシェを好きな理由は「おいしいものが買える」ということももちろんですが、お店の人とのやり取りも楽しみの1つかもしれません。後ろに人が並んでいてもお構いなしで会話を続ける人もいて、おしゃべり好きなフランス人らしいなあ、と待ちながら思います。私もお店で調理方法を教えてもらったり、ちょっとしたやり取りをすると「これでまた半歩くらいはパリジェンヌに近づけたかな?」と帰り道の足取りが少し軽くなり、マルシェ通いがまた好きになるのです。

冬は夜明けが遅いので、9時頃ようやくこのくらいの明るさに。季節によりますが、お店は大体7時頃から開き始めお昼が過ぎたら撤収します。

どのお店も必ず並んで順番待ち。列の長さを見ると、お店の人気度合も分かります。待ちたく無ければとにかく早い時間に行くのがお約束。

いつも行く八百屋さん。どのお店もこの通り横に長く、左右に動いて素材を見ながら注文します。今はがっちりとビニール張りをしているのでお会計はお店の横で。

フランスの冬といえばジビエ。お肉屋さんにはワイルドな姿のお肉が並んでいます(おじさんの後ろにはまだそのままの状態のうさぎさんが…)。

今が旬のりんごはフランス人も大好き。小ぶりなものはコンフィチュールやお菓子などに使います。ちなみに日本の「FUJI」もあります。

今の時期はなんといっても「モン・ドール」。オーブンで焼き、野菜などを付けて食べるとたまらないおいしさの季節限定のチーズです。

ある日の購入野菜。旬のカリフラワーに、この日初めて見た青首大根(緑のかぶ)、キクイモなど。山盛りのほうれん草や長ネギはひたすら洗ってザルへ。

無農薬の野菜を洗っていると何かしら虫が出てくることも。このときはカタツムリがいたので、花がついた葉っぱと一緒にお取り置き(後で外に逃がしました)。

マルシェに行くのは朝なので、お腹が空いていたらマドレーヌなどを買い、帰り道に食べるのもお楽しみ。

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