【松永加奈のフランス便り13】映画『ハウルの動く城』のモデルとなった街・コルマールへショートトリップ。

松永さん コルマール

「ちょっと気分転換に」とショートトリップへ出かけた松永さん。目的地はドイツとスイスとの国境近くにあるコルマールという街。伝統的な建築様式や石畳の街並みが美しく、まるでおとぎの国のよう。素敵な景色を眺め、しばし疑似旅へ出かけましょう。

フランスの北東部、ドイツとスイスに隣接するアルザス地方。長い歴史の中でドイツとフランスに代わる代わる統治されてきたため、2つの国の文化を融合した独自の文化を持ち、守り続けています。そのアルザス地方にある街の1つ、コルマールへ行ってきました。

パリからコルマールまでは、田園風景を眺めながら電車で約3時間の旅。気軽に出かけられる距離ですが、カラフルなコロンバージュ(木組み)の建物や花で飾られた家が並ぶ旧市街は、シックなパリとは別世界。着いたとたんに思わず「うわー、かわいい!」と声に出してしまったほど。映画『ハウルの動く城』や『美女と野獣』のモデルになったと言われる中世の街並みを歩きながら、私もおとぎ話の世界に迷い込んだ気分に…。

街の中を流れる運河にのんびりと小舟が揺れ、教会の屋根の上にはコウノトリが巣を作り、美しい家の窓枠は芸術的に歪んだまま…と、どこを見てもまるで絵本のような光景が広がります。その中で、名物のアルザスワインや地ビールを飲み、クグロフやシュークルトを食べながら、長い時間をかけてこの地域に根付いた、フランスとドイツの文化を感じました。

絵本か夢か…いつかどこかで見たことがあるような景色が印象的なコルマール。訪れた人がみんな「ぜひ行ってみて!」と、目をきらきらさせて話していた意味が分かったような気がします。たくさんの国と隣り合わせのフランス。広い広いこの国には、人も街も自然も文化も、まだまだ私の知らない魅力がいっぱいです。

16世紀に建てられた「プフィスタの家」は、映画『ハウルの動く城』の冒頭シーンにそのままの姿で登場。街の中でも独特の存在感。

窓から何かが下をのぞき込んでいる?よく見ると、陶器でできたアヒルファミリー。メルヘンな街並みにぴったり!

「La Petite Venise(小さいヴェニス)」と呼ばれるエリアに流れる運河を、小舟がそーっとゆーっくり進みます。

クルーズで小舟に乗り街からほんの少し離れるとまた別の物語が始まったかのような景色に。あまりに静か過ぎて思わず息をのみました…。

運河の周りを彩る花々が美しく、近づいたり離れたりして記念撮影。どこを切り取っても絵になります。

ユニークなドアの装飾。呼び鈴がついているので現在はアパートのようですが、昔はお肉屋さんだったのかな?

店頭に飾られたおみやげ用のマグネット。コロンバージュやクリスマスのジンジャークッキー、コウノトリなどアルザス地方のシンボルがずらり。

街の中にある家族経営のワイナリーでアルザスワインを。初夏(7月)の風が爽やかで、贅沢な時間でした。

美しいゴシック建築のサンマルタン教会。尖塔についているお皿のようなものは、コウノトリの巣なのです。

教会の尖塔の巣に2羽のコウノトリ発見。アルザスには「コウノトリの里」があるそうで、頭上にも1羽飛んでいました。思ったより大きくてびっくり。

アルザス名物のクグロフは朝食用に購入したのでハム&チーズの甘くないタイプ。それぞれのお店で味や食感が違います。

ドイツ料理「シュークルト」はコルマールでも名物。他にもタルトフランベなど、フランスでありながらドイツの味もメニューに並ぶのがアルザス地方ならでは。

中世の建築物・コロンバージュ。漆喰の壁と木組みのコントラストに、平らな瓦がびっしりと並んだとんがり屋根が特徴的

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