2023年4月に『眠りのデザイン研究室』の中の事業のひとつとして、『衣香舎IKOUSHA』は誕生しました。

「日本の暮らしに寄り添ったおしゃれを、心地よさと共に届けたい。
“よそゆき”から“ふだんぎ”へ。そして“ねまき”に。そんな風に着替えて、くつろぎの時間もおしゃれを演出していただきたい。
そんな思いを叶えるために『衣香舎IKOUSHA』を発信することを決めました。

今までの仕事でご縁をいただいた生地の生産者の方たち、丁寧に仕上げる縫製会社のみなさんの顔が浮かび、訪ね、思いをお伝えし、賛同いただきました。

ただ、潤沢な資金などありません。でもお金を理由にやらないという選択も私の中にはありませんでした。そんなとき、経済産業省の補助金制度を知り応募しました。事業計画をはじめ、さまざまな書類を用意しなければならず、苦手な細かい数値計画に苦労しながらもがんばりました。

InstagramなどSNSも駆使できるようになりました。思いがあれば、どんなに大変でつらいこともできるようになるものなんですね」

2024年11月からは公式のオンラインショップも開設され、ますます『衣香舎IKOUSHA』の商品が手に取りやすくなりました。

「商品は、主に部屋着としておすすめのロングの『ROOM DRESS(ワンピースタイプ)』と、トップスとパンツのセットタイプの『PAJAMA（寝間着）』としての用途が多い2種類です。

すべて衣香舎のオリジナル設計で、ワンピースタイプは、首元を美しく見せる衿の開き、着心地のよさを追求し広くとったアームホール、バストラインからふわっと落ちていく美しいシルエットがこだわりです。

寝間着は、トップスはバストにゆとりを持たせ、腰回りが隠れる着丈に。ボトムはお腹を優しく包むよう深履きができるサイズに設計しました。ウエストのゴムも細く、ゆるめの仕様になっているので着脱時や寝ているときの締め付け感が気になりません」

「『衣香舎IKOUSHA』の商品を知ってもらいたい気持ちはもちろんありますが、本音は、外から帰ってまず”部屋着”に着替え、寝る前にも着心地のいいおしゃれな”寝間着”に着替えることで、気持ちが切り替わり、豊かな睡眠時間を持てるようになってほしい。そうすれば体だけでなく心も健やかになるから。

そのために『これを着て早く寝たい』と思っていただけるような、上質のおしゃれな寝間着を作り続けていきたいです」

吉田さんのおおらかな人柄が垣間見える言葉には、お日様をたっぷり浴びた布団に包まれたような安心感があります。

そんな吉田さんが発信する『衣香舎IKOUSHA』の寝間着と部屋着、どうぞ肌で感じてください。