スタイリストに学ぶ“工夫と片付け”で叶えるコンパクトな住まいの作り方【寳田マリさん・前編】

もっとコンパクトに、きれいにすっきり暮らしたい……。多くの人が持つ暮らしへの願いですが、意志も環境も未だ整わず、という人も多いのでは?今回は素敵に悠々とコンパクトライフを送るスタイリスト・寳田マリさんのお部屋を訪ねました。暮らしに変革を起こすヒントがたくさんありますよ!

PROFILE

寳田マリ/たからだまり

スタイリスト。30年以上に渡り活躍中。多くの俳優、歌手がスタイリングに信頼を寄せる。Instagram:@mari_takarada では愛猫・ちび尾君の姿もアップ。

工夫と片づけでスリム&ミニマムな生活を維持

都心のヴィンテージマンションの1LDKを寳田マリさんが購入したのは、約30年前。

「渋谷まで歩ける立地と、広さはなくても3方に開いた間取りに惹かれました。すでに築20年でしたが前の家主さんがきれいに維持されていて、収納スペースの多さも決め手に。物を置きたくないタイプなので、収納のおかげでストレスなく暮らせています」

広い開口から陽が注ぎ、風も流れて。実際の平米数や築年数が信じられないほどの広がりとクリーンさを感じます。

「床をカーペット敷にし壁を塗り直した以外は大幅なリノベーションはせずに入居。家族がいたり、一人暮らしの時代もありましたが私らしく空間づくりをしてきました。7年前、夫と暮らし始める時、ソファで寛ぎたいと言われ仕方なく置いたのは、私の好みとはズレているのですけれど」

オフ白の床・壁が連続的な色彩効果で広がりを感じる。大きな鏡も空間に余裕をもたらす。

ソファも白ベースのリビングに溶け込んですっきり感は保たれています。選び方も配置もさすがのセンス。そもそも玄関を入った時からこの家の整然に死角はなく……。下駄箱からひと続きの壁一面の棚に紙類や本、DVD、コードなど、リアルなこまごまが仕舞われていますが実にスリム、ミニマムです。

「入居時にこだわってデザインし、作り付けたもの。扉を付け隠す所と見せるエリアを分けたのがポイントです」

アルバムや映画好きの夫のコレクション等は扉つきの段へ。

「気に入った靴をずっと履く」派につき左の下駄箱には夫婦で約10足。

全部で54㎡。占有面積は2面についたバルコニー含めての数なので、室内だけなら50㎡弱。キッチン、クローゼットと玄関棚で収納力は確かに高い。

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『ku:nel』2023年9月号掲載 
写真/加藤新作、取材・文/ 原 千香子

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『クウネル』No.122掲載

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