
1冊の本から知識が広がり、日常生活がさらに充実できることも。 食や健康、お金のことなど、毎日の暮らしに役立っているというおすすめの本を、それぞれの分野に詳しい人や読書好きな人たちに聞きました。

中園ミホさん/なかぞのみほ
脚本家(63歳)
コピーライター、占い師を経て脚本家に。『Doctor- X 外科医・大門未知子』 『花子とアン』『西郷どん』 などを執筆。公式占いサ イト「中園ミホ 解禁 女の絶対運命」
https://na kazono-miho.com/
強運な生き方をしている人の本を読むだけで運気アップに
今、放映中のTVドラマ『ザ・トラベ ルナース』(テレビ朝日系)などを執筆する、脚本家の中園ミホさんは、その一方で長年のキャリアを元に占い師としても活躍。そこで「運気がアップする本」を聞きました。占いの本だけでなく、女性の生き方を書いたエッセイや自伝などの中にも運気アップのヒントがあると中園さんは言います。

『強運な女になる』 林真理子
「運に関する名言や哲学が、随所にちりばめられているから、運気を上げたい人には、ぜひ読んでいただきたい。私もパワーダウンしそうなときは、いつも読み返しています。読めば上がります!」¥682(中公文庫)
「私が占い師として、運の使い方と捉え方でとても勉強になった原点の本が、 林真理子さんの『強運な女になる』です。
林さんに初めて会った1997年頃に出版され、“強運な女”というのを意識して読んだのが最初です。林さんは、幸運の時の波の乗り方をよくご 存じで、そのタイミングを絶対に逃さず、運の使い方が天才的に上手な人だと思います。そんなパワーを持つ人や、自分が憧れる人が書いた本や作品に触れるだけでも、運気の流れが変わっていくと思います」

「占いをもっとポジティブに捉えて、実生活に利用してほしいという思いを伝えたい本です」。四柱推命と気学をベ ースにした独自の数気学。12年周期の運気と運命星を確認でき、運気の生かし方のアドバイスも。¥1,430(小社刊)

「占いを超えたもうひとつ先の指南書的な本で、栄養剤みたいな効き目があると思います。 私の人生、なぜうまくいかないんだろうと思ってる人に読んでほしい」。¥1,584(講談社)

「ほかに外国篇などもあり、思春期に読んで、女性たちの夢の叶え方や生き方に刺激を受けた本です。最近、読み返したら、本当の幸せとは?と考えさせられました」。(文春文庫)
「また、占いというフィルターを通すと、今の自分を客観的に見られます。自分にふりかかる予期せぬことも、神様からの宿題だと思って一生懸命やれば、新しい道が開けるときが必ず来る。そんなふうに、占いを、気持ちを前向きに変えるきっかけにしていただけたら嬉しいです」
『クウネル』2023年1月号掲載
写真/目黒智子 取材・文/安田真里 編集/黒澤弥生