【いま巡りたい街】浅草…伝統と新鮮が共存する街のとっておきスポット(前編)
今注目を集める東京の5つの街。地元を愛する達人に、地元民だからこそ知る隠れたスポットやとっておきの楽しみ方を聞きました。東京を代表する観光地・浅草はエネルギーいっぱい。 少し足を延ばして、カフェや雑貨店などが続々オープンの蔵前も。浅草に通うこと20年以上という漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが案内してくれるおすすめスポットとは?
目 次
『浅草寺 影向堂』黒光りする大黒天に商売繁盛のご利益を授かる。
浅草観光で絶対に外せない名所・浅草寺。浅草寺本堂の北西に建つ影向堂は、浅草名所七福神の大黒天さまが祀られている場所です。「大黒天さまが好きなんです。仕事運が上がると聞いてから、“ここぞ”というときには必ず詣でるようにしています」(辛酸さん)。
影向堂内では、ここでしか手に入らない大黒天の御朱印やお守り、お御影なども要チェック。
浅草寺 影向堂(ようごうどう)
住:台東区浅草2-3-1
『おにぎり浅草宿六』ミシュランガイドに選ばれた! 東京で一番古いおにぎり専門店。
浅草生まれ浅草育ち、3代目店主の三浦洋介さんが握るできたてのおにぎりを堪能できる名店。具材はおかか、梅干しなど定番から、生姜味噌漬、紅生姜などの変わり種まで16~17種。羽釜で炊いたご飯、江戸前の海苔、天然塩と、こだわりが詰まったおにぎりは感動の味。
「お寿司屋さんのようなカウンターで、素敵な雰囲気です」(辛酸さん)
おにぎり浅草宿六
住:台東区浅草3-9-10
営:昼の部11:30~、夜の部17:00~ ※ご飯がなくなり次第終了
休:日曜(夜の部は火・水曜休)
『カフェムルソー』隅田川沿いのカフェで、「浅草らしい」景色を堪能。
1980年創業の落ち着いたカフェ。駒形橋近くの隅田川沿いの路地にあり、店内の大きな窓からは東京スカイツリーやアサヒビール本社、隅田川を行き交う船が見られ、観光気分が味わえます。「浅草初心者の友人を連れて行くと喜んでもらえます」(辛酸さん)。
自家製のケーキやキッシュは定期的にメニューが変わり、行く度にワクワクが。
カフェムルソー
住:台東区雷門2-1-5 中村ビル2F
営:11:00~22:00
休:無休
『浅草 つる次郎 本店』下町ムードが盛り上がる、丁寧に焼いた絶品お好み焼き。
日本料理の道で修行を積んだ、オーナーの浜田圭二さんが手がけるお好み焼き店。良質な素材から焼き方まですべてにこだわった、高級感のあるお好み焼きが大人気。「どれを食べても間違いない味。店員さんがみなさん元気で感じよく、居心地抜群です」(辛酸さん)。
一番人気は、とろけるような焦がし明太子もちチーズ玉。
浅草 つる次郎 本店
住:台東区浅草1-20-8
営:平日/11:30~15:00、17:00~22:00 土/11:30~22:00 日・祝/11:30~21:00
休:無休 ※臨時休業あり
『シーフードレストラン メヒコ 浅草店』圧倒的メニュー数で老若男女の胃袋を満たします。
福島県・いわき市にある本店は、「フラミンゴがいるレストラン」として有名。浅草店は熱帯魚の泳ぐ水槽が出迎えてくれます。
タラバガニ料理やズワイガニがたっぷり入ったメヒコピラフが名物ですが、ステーキやグラタン、パスタなどメニューはバラエティ豊富。「いつでも、だれでもが楽しめる懐の広いレストランです」(辛酸さん)
シーフードレストラン メヒコ 浅草店
住:台東区浅草1-39-5
営:平日/11:00~15:00、17:00~23:00 土日祝/11:00~23:00
休:月曜
浅草に魅せられ、通うこと20年超え。パワースポット好きとしては、浅草界隈はやはり見逃せないエリアなのだとか。「浅草寺には龍神が宿ると言われています。龍神は成功と発展の象徴とされ、とても縁起がいいんです」
古い寺社に並び、大正から続く土産物屋があったり、新しくできた和菓子店が盛り上がっていたり……。江戸時代から令和まで、さまざまな時代のカルチャーや建造物が同居し、重層的に街に根付いているのが面白いとも話します。
ガイド紹介
辛酸なめ子/しんさん・なめこ
セレブ、美容、精神世界まであらゆる事象を取材。シニカルに真実を突く、観察眼と画文が人気。『辛酸なめ子、スピ旅に出る』(産業編集センター)、『辛酸なめ子の独断! 流行大全』(中公新書)など著書多数。
『クウネル』2024 5月号掲載 写真/有坂政晴、取材・文/阿部里歩、鈴木麻子
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『クウネル』No.126掲載
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