素材そのものの味わいを引き出す、洗練された家庭料理に多くのファンを持つ料理家のサルボ恭子さん。
作り置きしておくことで日々の食卓を豊かにしてくれる、ストック調味料やおそうざいのレシピをまとめた新刊『毎日おいしいびん詰め』が話題です。
基本的には、身近な食材を混ぜて瓶に詰めるだけ。和、洋、中、エスニックの材料を自由な発想でミックスした、サルボさんオリジナルのレシピをご紹介します。
サルボ恭子/さるぼきょうこ
老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏。パリのグランメゾンで研鑽を積み帰国、料理家として雑誌やTVなどで幅広く活躍中。現在は日本でフランス語教室を主宰する夫と自身の両親の四人暮らし。『ストウブマスターブック』(学研プラス)、『おもてなしは一品豪華主義でいい』(誠文堂新光社)、『フランス共働き家庭の2品献立』(立東舎)など著書多数。Instagram @kyokosalbot
サルボ恭子さんのびん詰めレシピ <タプナード>
材料を切って混ぜるだけと簡単なのに、料理のアクセントとして大活躍。びん詰めで保存の効くストック調味料レシピの中から、サルボさんいち推しの<タプナード>をご紹介します。
タプナードはフランスの黒オリーブのソース。うまみの強いえのきだけと、燻製香があってコリコリとした食感のいぶりがっこをプラスして、とろり感のある新しいタプナー ドの誕生です。
パスタやめん、ご飯とあえたり、冷ややっ こにのせても。かまぼこにのせればおつまみになります。
材料 <約 125mℓの保存瓶 1 個分>
えのきだけ …… 1パック(100g)
<A>
黒オリーブ(缶詰/種なし)…… 35粒(75g)
いぶりがっこ(またはたくあん)…… 20g
昆布茶 …… 小さじ1/2
オリーブ油 …… 大さじ1
水 …… 大さじ2
<作り方>
①えのきだけは根元を切り落として1cm幅に切る。耐熱ボウルに入れてラ ップをし、600Wの電子レンジで1分20秒加熱。ラップをはずして冷 ます。
②フードプロセッサーにAを入れてみじん切りになるまで攪拌し、①と分量の水とともに保存瓶に入れる。
◉保存=冷蔵庫で10日、冷凍庫で1か月
■活用例① 厚揚げのせ
あっという間にできる和風のおつまみ。日本酒でもワインでも合う一品です。
<材料と作り方>1〜2人前
厚揚げ1枚はオーブントースターで表面に焼き色がつくまで8分ほど焼き、8等分に切る。器に盛り、タプナード適量をのせる。
■活用例② バゲットのせ
口の中にタプナードの風味が広がります。こちらもワインのお供にぴったり。
<材料と作り方>1〜2人前
バゲット1/2本は2cm幅に切り、オーブントースターで軽く焼き色がつくまで焼く。タプナード適量をのせて器に盛る。
撮影/宮濱祐美子
※本記事は『毎日おいしいびん詰め』(文化出版局)からの抜粋です。
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