お菓子を介して会話も弾む。だから大切なコミュニケーションツールです。

差し上げ菓子_堀川波さん

日本の年中行事を暮らしに取り入れているクウネル・サロン プレミアムメンバーの堀川波さん。暑中見舞いやお中元という季節の挨拶も無理なく楽しんでいます。

春はひな祭りの祝いの食卓を、夏は七夕の飾りを……。そんな季節行事を大切にし、節目節目でお世話になった方への贈り物も、楽しんでいるそうです。

「西湖は、竹籠入りのものが涼やかで風情もあり、人に差し上げるのにぴったり。友人へ贈る際にも『いつもありがとうございます 波』と熨斗をつけて渡したら喜んでもらえました」
改まった折以外にも熨斗にメッセー ジを添えるアイデア、参考になります。

また、自分自身のおやつも暮らしのなかで大切なもの。一日中、家で絵を描いたり手工芸品づくりをしている堀川さんにとって、ひと呼吸入れるためのきっかけとなっています。コンビニスイーツなど気軽なものが大半ですが、たまには華やかなお菓子で心を浮き立てて。

「庚申さんは魔よけのお守り〝身代わり申〟がモチーフ。奈良町で軒先に吊るされているものですが、私は‟吊るし飾り”が大好きで、一冊の本を出したほど。和菓子はこういった風習と結びついているのも面白いですね」

●差し上げ菓子●
紫野和久傳のれんこん菓子 西湖(せいこ)

差し上げ菓子_堀川波さん
京都の老舗料亭「高台寺和久傳」の流れを汲んだお菓子や、料亭の一品を集めるおもたせ専門店の看板商品。あっさりとした和三盆の甘みがやさしい、のどごしのよい冷たいお菓子。竹籠10 本入¥4,104(税込)。 京都府京都市中京区堺町通御池下ル丸木材木町679(堺町店)
https://wakuden.jp/

●普段のおやつ●
中西与三郎の庚申さん

差し上げ菓子_堀川波さん
古い町並みが残る奈良町で大正2年に創業された老舗の和菓子店。名物の庚申さんは奈良町のシンボルである「身代わり申」を上生菓子で表現。こしあんと白あんの2種。1個330円。
奈良県奈良市脇戸町 ☎ 0742-24-3048
http://www.naramachi.jp/ 

●そのほかの、差し上げ菓子と普段のおやつはこちらから
◎甘いもの好きが厳選!「人生を楽しむため」に欠かせないお茶の時間とお菓子。
◎正統派のおやつには長く愛される理由があります。伝説のミルフィーユと行列のどら焼き。
◎お菓子好きが太鼓判!『オーボンヴュータン』と『ジョエル・ロブション』の定番焼き菓子。

『ku:nel』2020年9月号掲載
写真 近藤沙菜 / 取材・文 鈴木麻子

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この記事の
プレミアムメンバー

堀川 波

おしゃれや、暮らしの工夫などに綴ったイラストエッセイが好評。手仕事のワークショップも開催。『48歳からの毎日を楽しくするおしゃれ』(エクスナレッジ)、『籐で作るアクセサリーと小物』(誠文堂新光社)など著書多数。
https://www.dottodot-works.com/
Instagram:@horikawa._.nami

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