スープで炊いたごはんにしっとりチキンをのせたタイごはん。鶏のおいしさが存分に味わえる、シンプルだけど奥深い料理です。2種のソース、すべての具材を混ぜながら召し上がれ。コウケンテツさんのアジアご飯をご紹介します。
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◎【コウケンテツさんの旅路】訪ねた国は30カ国以上。アジアの至る所をめぐり、美味しいものを食べ尽くす。
■カオマンガイ
材料(2人分)
〈ゆで鶏〉
鶏もも肉…2枚
酒…1/2カップ
にんにく(たたいてつぶす) …2かけ分
塩…小さじ2/3
長ねぎの青い部分…1本分
しょうがの皮…1かけ分
タイ米…2合
香菜…2株
きゅうり…1/2本
トマト…1個
〈ねぎしょうがダレ〉
しょうゆ、ナンプラー、酢、 鶏のゆで汁…各大さじ1
しょうが(すりおろし) …1かけ分
砂糖…小さじ1/2
長ねぎ(みじん切り) …5㎝分
〈チリソース〉
スイートチリソース …大さじ2
ナンプラー…大さじ1/2
鶏のゆで汁…大さじ1/2
作り方
1.鍋にゆで鶏の材料を入れて煮立たせ、4カップほどの水(分量外)を加えて中火で煮立て、アクを取りながら10分ほど煮る。
2.鶏肉がゆで上がったら取り出して、ゆで汁に浸したペーパーをかぶせて完全に冷ます。残ったゆで汁はこして冷ましておく。
3.炊飯器にタイ米、冷ましたゆで汁(足りなければ水適宜を足す )を2合の目盛りより少し少なく加えて、普通に炊く。2種類のソースの材料をそれぞれ混ぜる。
4.きゅうりは縞模様に皮をむき、斜め薄切りにする。トマトはくし切りに、香菜はざく切りにする。
5.ごはんが炊けたら、細く切った2をのせ、きゅうり、トマト、香菜、2種類のソースを添える。好みでレモンやライムを搾る。
タイのはなし
カオマンガイは専門店もたくさんあって、タレやごはんの味が少しずつ違うんです。
日本では鶏一辺倒ですが、鴨やアヒルの肉で食べることも。そこに豚の血を固めたものを加えていただくんですが、これが本当にうまい。
コウケンテツ
料理家。大阪府出身。旬の素材を生かした簡単でヘルシーなメニューを提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍。プライベートでは3児の父親として日々子育てに奮闘中。親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に力を入れている。著書は、「おやつめし」(クレヨンハウス)、「だけ弁当」(扶桑社社)など。
★インスタグラム@kohkentetsu
『ku:nel』2016年9月号掲載
料理・スタイリング コウケンテツ/写真 コウケンテツ(旅写真)・小出和弘(料理)/取材・文 鈴木麻子
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