大切に作り続け、その作り手の代名詞ともいえるメニュー、それが「スペシャリテ」。内田さんにとっての「スペシャリテ」はプリン。ネットやSNSでも度々紹介されている「バズりスイーツ」です。今回はその評判レシピを紹介していきます。物語編と併せてお楽しみください。
▼物語編▼
【プリン】話題の「大きなプリン」が生まれたきっかけは?
プリン
・材料(直径 15 cmの丸型 1 台分)
卵…3個
卵黄…3個
きび砂糖…70g
牛乳…500ml
バニラビーンズ…2/1本
ラム酒…小さじ1
【カラメルソース】
グラニュー糖 …80g
湯…大さじ1
下準備
オーブンを 160℃に予熱する
作り方
1)カラメルソースを作る。小鍋にグラニュー糖を入れて強めの中火にかける。煙が出てきて、周りが色づいてきたら鍋をゆすり、全体が濃いカラメル色になるまで待つ。
2)濃いカラメル色になったら、火からおろし、湯を加える。熱いうちに型に流し入れ、型底全体にカラメルがいきわたるようにする。固まるまで涼しい場所に置いておく。
3)プリンを作る。ボウルに卵と卵黄を割り入れ、ホイッパーで泡だてないように溶きほぐす。きび砂糖 を加えてすり混ぜる。
4)バニラビーンズのさやに縦に切り 込みを入れ、ナイフで中の種子を しごき出して3に加え、全体を混ぜ合わせる。
5)鍋に牛乳、バニラビーンズのさやを入れ、沸騰しないように温める。
6)4のボウルに5の牛乳を漉しながら少しずつ加え、そのつど、よく混ぜる。ラム酒を加えてさらに混ぜ合わせる。
7) 2のカラメルを敷いた型に6を漉しながら静かに加える。上に浮いた泡は取り除く。
8) 天板に型を置き、160℃に熱した オーブンに入れる。天板の 2/3 高さまで湯を注ぎ、湯煎で 30 分焼く。竹串を刺して液体が出てこなければ出来上がり。粗熱を取ってから冷蔵庫で 6〜7 時間冷やす。
9)型から取り出す際は、ふちにぐるりとナイフを入れ、大きめの皿を逆さに当てて型ごと返す。
うちだまみ
書籍、雑誌、広告など幅広 くレシピを提案。大の旅好 き、台湾通としても知られ る。著書に『洋風料理 私 のルール』など。台湾ガイド『私的台湾食記帖』、『私的台北 好味帖』(以上、アノニマ・ スタジオ)も人気。
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『私の家庭菓子』(アノニマスタジオ)
『ku:nel』2018年3月号掲載
写真 有賀 傑 / 取材・文 福山雅美 / 編集 鈴木麻子
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