「最後の晩餐に食べたいもの」というほど、『ギャラリーフェブ』の引田かおりさんが大好きな餃子。具材の中身や配合をちょっとずつ変えながら、いろいろな味を試してきたけれど、いまはこの味に落ち着いたという、あっさり味の餃子レシピを教えていただきます。野菜たっぷりで栄養バランスもよいので、いくら食べても大丈夫!
引田さん流 シンプル餃子の作り方
材料も作り方も至ってシンプル。シンプルゆえ、豚肉はおいしいものを選んで。さっぱり味で何個でも食べられます。
●材料(24個分)
豚ひき肉… 200g
キャベツ… 1/2 個
餃子の皮… 24 枚
しょうが… 1 ~ 2 片
酒…小さじ1~2
ごま油… 大さじ1
塩、こしょう… 少々
サラダ油… 大さじ1
しょうゆ、酢、ラー油など…適宜
●作り方
①キャベツをせん切りにする。/肉と混ざりやすいように、できるだけ細く切る。柔らかい春キャベツの時期は特に甘みがあっておいしい。
②キャベツの水けをしぼる。/大きめのボウルに①を入れ、小さじ1
程度の塩(分量外)をふり、さっと混ぜ5分ほど置き、水けをしぼる。
③しょうがをすりおろす。/しょうがは、皮をむきすりおろす。「香
りをきかせたいので、私はたっぷり目(30gほど)に使います」
④ひき肉に調味料を入れる。/ひき肉にしょうがのしぼり汁、塩、こ
しょう、酒、ごま油を加え、粘りが出るまで手でよく混ぜる。
⑤材料をよく混ぜる。/タネが固いと感じたら酒(大さじ1程度)を足して調整。②のキャベツを加えてさらに手で混ぜる。
⑥皮でタネを包む。/皮の中央に小さじ1のタネを乗せ、半分に折り皮の縁に水をつけ、皮の左右から中心に向かってヒダを寄せて包む。
⑦フライパンに並べる。/フライパンにサラダ油を敷き、餃子を
並べ、強めの中火にかける。
⑧蒸し焼きにする。/水1カップ程度を加え、蓋をして7~
8分蒸し焼きにする。ピチピチと音がしてきたら蓋をとり、焼き目をつける。
⑨完成!/しょうゆ、酢やラー油など好みのタレ
をつけていただく。
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探して見つけたフライ返し/しなり具合がちょうどいいフライ返しは「CINQ」で見つけた。デンマークのキ
ッチンブランド「エバ・トリオ」のもの。フライパンはいろいろ試して、テフロン加工のものに落ち着いた。
調味料はいろいろ/餃子は極力シンプルな味にして、食べる
人がつけダレで好みの味に調整しながら
いただく。一番左の瓶は都立大学駅にある中華料理店「ヒブスマ」のラー油を特別に分けてもらった。
お取り寄せも定期的に/知人のおすすめや、雑誌で見て気になったものなど積極的にお取り寄せ。左は「式
亭」の水餃子、右は「たれ屋」のクロワッサン餃子。定期的に頼んで冷凍庫にストックしている。
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『ku:nel』2020年7月号掲載
写真 濱津和貴 / 取材・文 鈴木麻子