京都はエスニックのレベルも高い。ライターが激推しする「最旬エスニック料理」の注目店2軒
小さな街に、ジャンルを超えて美味しいものがギュッと凝縮されているのが京都のごはん処の面白さ。今回は特にエスニック方面の食に詳しいライター・桂まりさんに、京都のエスニックの最新店を紹介してもらいます。
PROFILE
桂まり/かつらまり
食べることと旅が大好きで、ファッション&雑誌関係者からの信頼も厚い“おしゃれ食いしん坊”ライター。趣味は世界各地に出向き、料理教室へ行くこと。美味しいアンテナは、特にエスニック方面に強めに反応。
朝から営業しているレバノン料理店『汽』
「京都在住の食いしん坊ライターさんのおすすめで初めて行き、その後も3回行きました」。フットワーク軽く美味しい店を訪れる桂まりさんが、ちかごろ京都に入ると、駅から直接かけつけるというお店がここ。
フレンチシェフが手がけるレバノン料理は、味もプレゼンテーションも洗練されたオリジナル。レバノンの代表的な料理・ひよこ豆のコロッケの「ファラフェル」と、「メゼ」と呼ばれる色とりどりのお惣菜を、野菜の炭を練り込んだ黒いピタパンに詰めていただくスタイルが楽しい。
8時からのモーニングで、目もおなかも爽やかに旅のスタートがきれます。お店がある五条界隈は、京都駅と中心街との中間、高瀬川と鴨川の流れるあたり。混雑する街なかからエスケイプして、のんびり散策。美味しい余韻も深まります。
汽
住:京都市下京区都市町149
電:075-585-4224
営:8:00~10:30(9:45L.O.)
休:不定休
Instagram:@ki.kyoto
支:カード、電子マネー可
予約:モーニングのみ、インスタグラムを 通じて予約可(20食限定)
夫婦で営むラオス料理の人気店『YuLaLa』
ラオスの古都、ルアンパバンに友人が住んでいて、一度行ったことがあります」という桂まりさんの旅の思い出を鮮やかにプレイバックさせるラオス料理の店がこちら。
現地で10年間レストランを営んでいた日本人シェフが、ラオス料理の枠組みを守りつつ作る料理は、地元野菜や琵琶湖の淡水魚、旬の食材を駆使した、京都らしさもあるアレンジ。いつ行っても発見があって、11席だけの小さいお店に、根強いファンを引き寄せます。
ラオス料理の特徴は、隣国のタイと比べて甘さ、刺激は控えめで、魚醤などの発酵調味料の旨みと、たっぷりのフレッシュハーブが爽やかなこと。
「ラオスを旅した時に案内してくれた友人が京都に住んでいるので、次回は一緒に行きたいな」。乾杯はもちろん、泡盛のルーツといわれる地酒・ラオラオで。
YuLaLa
住:京都市下京区万里小路町163 エトワール・四条 1F
電:080-6214-2546
営:17:00~21:00最終入店 (料理のL.O. 21:30)
休:火・水曜日
Instagram:@yulala_laos
支:カード可
予約:要予約
写真/瀧本加奈子(汽)、福森クニヒロ (YuLaLa)、取材・文/沢田眉香子、編集/黒澤弥生
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『クウネル』No.123掲載
私のとっておきの京都
- 発売日 : 2023年9月20日
- 価格 : 980円 (税込)