結城アンナさんには、映画を観る時のこだわりがあります。

「映画は自宅で観ます。映画館は周りのお客さんのことが気になって集中できないから。ポップコーン食べたり、動いてガサガサしたり、そういう音や動きで映画に集中できなのが嫌なの」

よし、今日は特別な予定も来客もないし、映画を観る！と決めた日は、リビングを真っ暗にして鑑賞するそう。

「自分の世界に入って映画に集中。好きな時間です」

そんなとき、何かつまんだり飲んだりしますか？

「映画をちゃんと観たいから、家でも飲んだり食べたりしません。鑑賞後？　何か飲みたいと思ったら飲むけれど、必ず飲むものとかはないですね」

と話すアンナさんがおもむろにキッチンへ。

「今日は特別よ！」と、アンナさんがダイニングテーブルにセッティングしてくれたのは、ビーガンクッキーとかぼちゃのカプチーノでした。

「チョコチップクッキーってあるでしょ。これはチョコチップの代わりにカカオニブを使って全粒粉で作ったビーガンクッキー。カカオニブはカロリーも低くて栄養価も高い。それにチョコレートの風味もあるの」

カカオニブは、近年注目を集めているスーパーフード。チョコレートを作る工程で出る素材で、カカオ豆を砕いて種皮や胚芽を除いた胚乳部のことを言います。

プチプチという歯ごたえも気持ちよく、ほんのり香るチョコレートの風味が上品。食べ応えもある大満足のスイーツです。

「飲み物はかぼちゃのカプチーノです。蒸したかぼちゃにシナモンやいくつかのスパイス、メイプルシロップを入れてペーストを作ります。それをインスタントコーヒーとカシューナッツミルクに入れて完成。かぼちゃのカプチーノっておいしいかも？と想像して作りました」

スパイスの香りが口の中にフワッと広がり、かぼちゃの甘味とカシューナッツミルクのなめらかさにとろけそうな気分。

映画のお話はもちろん、それ以上に体とハートを射抜かれたアンナさんのお手製スイーツでした。