年齢を重ねることを愉しみ、おしゃれも成長し続ける。ヴィルジニー・グアリスコさん/前編【パリジェンヌのスタイル遍歴】
年齢とともに移り変わる暮らしぶりや装い。人間としての成熟を愉しみながら暮らすパリの女性たち。ヴィルジニー・グアリスコさんにスタイル遍歴とこだわりを伺いました。
さまざまなファッションを楽しんだ末、ヨガをきっかけにヴィンテージ志向に
ヴィンテージアイテムに刺繍をほどこし、一点もののアイテムを販売する『マイ・サンデー・モーニング』デザイナーのヴィルジニー・グアリスコさん。
平日はパリの中心部、マレ地区のアパルトマンで過ごし、週末は家族とセーヌ=エ=マルヌ県にあるシャトーへ。「庭の手入れや、刺繍に没頭する時間が、心を整えてくれます」とヴィルジニーさん。
大手ブランドでデザイナー、バイヤーとして経験を積み、2005年にオーストラリアで自身のブランド 『ヴィルジニー・カスタウェイ』を設立。2012年にパリで『マイ・ サンデー・モーニング』を立ち上げ、 2店のショップを経営し、 15 人ほどのスタッフを抱えていました。「コロナ禍で店が休業した時期に始めた、 クンダリーニ・ヨガをきっかけに 『このまま大量生産を続けるのは違う』と気づきがありました」
右の帽子はアメリカのヴィンテージ。コットンシルクのバンダナは『マイ・サンデー・モーニング』。下はヴィンテージの『リーバイス』501。「バンダナは首に巻いたり、腰から下げたりできる便利なアイテム。ヴィンテージの501は2サイズ上を選ぶのがポイント」
ヴィルジニーさんの“エブリデイ・ベーシック”のコーディネート。ヴィンテージをリメイクしたブルーのシャツ、バンダナは『マイ・サンデー・モーニング』。パンツとベルトはヴィンテージ。
そして手織りのコットン、刺繍やレースを用いていた 19 世紀の手仕事の世界に立ち返ろうと考え、事業をたたみ、ヴィンテージレースを使ったアップサイクルに専念することを決意しました。
「ヴィンテージを用いるのは環境にも倫理にも適います。そして一点物を身に纏うことが新しいファッションの答えだと確信したのです」
黒のモカシンは『イザベル・マラン』。他2足はアメリカで購入したヴィンテージで、ネイティブアメリカンが作ったもの。「カリフォルニアでは外履きにしていましたが、パリでは室内履きに」
ヴィルジニーさんの美意識に影響を与えたのは、美術学校出身で壁紙のデザインをされていた母親でした。
「アートに没頭する母の姿を見て育ったことが、美意識を磨いてくれた最高の贈り物」だとヴィルジニーさんは振り返ります。
美しく、心豊かに年齢を重ねるために大切にしているのは、運動、食事を楽しむこと、そして旅すること。
「ベジタリアンではないから肉も食べますし、パスタをお腹いっぱい食べる日も。喜びとともに食事をとることが健康の秘訣ですね。また、世界を旅することで、美しさの基準はひとつではないと気づかされます」
PROFILE
Virginie Guarisco/ヴィルジニー・グアリスコ
『マイ・サンデー・モーニング』デザイナー
仏リール生まれ。パリのESMOD/ISEMでファッションを学び、7年間『ナフナフ』でバイヤー、デザイナーとして経験を積み、2005年に独立。2012年現ブランドを立ち上げる。Instagram:@mysundaymorning.fr
『クウネル』2026年11月号掲載
写真/篠 あゆみ、コーディネート・文/木戸美由紀、編集/今井 恵
SHARE
『クウネル』NO.141掲載
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