洋服のお直しアイデア。ボタンの付け替えやワンポイント使いで服は生まれ変わります

〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーの月川敦子さん。品川区の環境交流施設「エコルとごし」の運営に携わっています。サステナブルな暮らしを心がける月川さんは、「お直し」をしながら洋服を長く着ることに興味があるそう。そんな「お直し」におすすめのボタンを使ったアイデアをご紹介。

お気に入りを長く着るのが今の気分

みなさんお気に入りのおしゃれアイテムありますよね。おしゃれ経験値の高いマチュア世代は、それぞれ素敵なマイ・スタイルがあり、きっとそのお気に入りは吟味された、選ばれしモノだと思います。

デザインに惚れ込んだシャツ、着心地満点のTシャツ、自分を引き立ててくれる優秀ジャケットなど、皆さんのお気に入りは何ですか?ちなみに私は、20年ほど履いたリーバイスのブラックデニム。いよいよところどころ擦り切れているのでリペアするつもり。

とはいえ、衣服は長い間には消耗やダメージを受けたり、または私たちの身体が微妙に変化してサイズが合わなくなったりします。そんな時、捨てるのではなく「お直し」して生まれ変わらせられないかな?と考えます。

例えば、色あせた服の染め直し。天然染料である野菜、果物、ハーブやコーヒー・紅茶など使った染めは自分でもトライしてみたくなります。またシャツのすその長さを変えたり、そでの形、えりぐりの広さを調整したり、洋裁の初歩的技術でできることも意外にあります。

もとは白襟とそでにカフスがついていたワンピース。黄ばんで、全体にもダメージあったのですが、生地が大好きで手放せず。ダメージ部をはずして自分でリメイク。

購入時から代替用の留め用ストラップのついているPLAINのショルダーバッグ。長く使ってほしいという作り手の思いが伝わります。

ボタンはアップサイクルの便利ツール

少しずつ集めたボタンコレクション。小さな芸術品です。

一番手っ取り早いリメイク法としては、ボタンの付け替えがおすすめです。ファストファッションのブラウスも、上品な貝ボタンに付け替えるとぐっと上質感が増します。

私は子どもの頃から、ボタンがたくさんついていたり、変わった形のボタンのついた服に惹かれてきました。手芸店やアンティークマーケットでかわいいボタンを見つけては、コレクションしてきました。ボタンの付け替えをして服をリフレッシュさせることはしょっちゅう。ニットに空いた穴を隠したり、ブローチがわりに追加したり、さまざまに活用しています。

シンプルな夏の帽子に、1点ものの陶器の手作りボタンをブローチがわりに。

長く着すぎて、少々飽きてきたブラウスにボタンホール以外の位置にもボタンを追加しました。

樹木の皮で作られたボタン作品。作家のボタン展で出会いました。もちろん使用できます。

母から譲り受けたリングは、サイズお直しをして今は私と娘が愛用しています。

最近ではブランド発によるリペアイベントの開催などあり、注目度が高いんだなと実感。渋谷ヒカリエ ShinQsではファッションアイテムのリペアやカスタムサービスREPRO-PARKがあります。スニーカーのカスタマイズもあるんですよ。

アウトドアブランドをアイテムとして取り入れていらっしゃる方も多いと思いますが、この春開催された6つのアウトドアブランドによる合同リペアイベント「ドゥ・リペアーズ(DO REPAIRS)」は連日大盛況。リぺアイベントは今後ますます注目です。プロの職人へ依頼するとアップサイクルも見込めることがあり、より楽しい!自分で手を動かすことが好きなら「ダーニング」などオリジナルお直しで、より愛着の湧く一品に。

以前行った「ポールスミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」では壁一面がボタン一面で埋め尽くされた展示が。

「お直し」のイベント

9月には月川さんが担当する品川区立環境学習交流施設 エコルとごしのワークショップにて、お直し職人髙畠海さんの、ボタンつけ講座が開催されます。衣服と環境について、ボタンにまつわるお話も。

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