ずっと大事に長く着ている服、同じ形を何枚も持っている服、上手に着回してヘビロテしている服etc……。今回はおしゃれ好きに、自分らしくいられる一番好きな服とその着こなしを披露していただきます。
高山美奈/たかやまみな
コスメブランド勤務
大学卒業後、パリに暮らし、マガジンハウスのパリ支局で撮影コーディネーターとして活躍。パリ在住のデザイナーやアーティストと親交を深める。現在はパリ発のコスメブランドに勤務。
足元こそ、こだわりたい
足元のおしゃれこそおろそかにしたくないという高山さん。
「木に花が咲くようなイメージで、差し色になる靴下を選んでいます」
靴下のこだわりは相当なもの。気に入った靴下は、パリの友人に買ってきてもらったり、カタログで取り寄せたりして、同じ色柄のものを3足ずつくらいストックしているとか。
「脚を組んだときに肌が見えるのが嫌なので、短いソックスは持ってなくて、 全部ハイソックス。サンダルも履かないので、抜け感を出したいときは網タイツを。コットン、麻、シルクなど肌触りのいい素材が好きですね」
高山さんの<靴下フェチ>は親譲りなのだといいます。
「母は靴下のかかとが薄くなっているのを気にする人だったので、私もつい人のかかとを見ちゃう。シャツはアイロンをかけないのに(そもそも持っていない)、靴下はきちっとしていたいんです」
「かかとが薄くなっていたら当て布をすることも。靴も同じで、履き古されてクタクタでも、きちんとお手入れされていることが大事。 足元は油断しがちですが、おしゃれってそういうところに表れるんじゃないかと思います」
『クウネル』2022年7月号掲載
写真/玉井俊行、取材・文/矢沢美香