【美容家のリフレッシュ法】更年期世代の体のニオイ、イヤな汗は「気になる前の予防ケアで快適に」

年齢を重ねたからか更年期の影響か、以前より汗とニオイが気になる......。

人に気づかれたくない、相談しにくい、そんな悩みを抱えていたら、美容のプロが実践している方法を参考にしてみませんか。

PROFILE

弓気田みずほ／ゆげたみずほ

美容コーディネーター。化粧品ブランドのコンサルティングを行う（株）ユジェット主宰。百貨店のバイヤー経験と、幅広い知識を生かした美容アドバイスは、その的確さで人気。Instagram：@yugeta_mizuho

気になる前の予防ケアで快適に

弓気田みずほさんも、緊張からくる汗に悩まれたひとり。「もともと汗をかくタイプだったので、10代の頃から制汗剤を使ってケアしていたのですが、緊張するとどっと汗をかくことが多くなり、より汗のケアに気を配るようになりました」

PMS（月経前症候群）があり、低用量ピルを服用していたため、定期的に婦人科に通っていた弓気田さん。40代半ばでメンタルの落ち込みや疲れやすさを感じるようになり、婦人科に相談。念のためとホルモン検査を受けたところ、医師から更年期に突入している、と告げられたそう。

「そのままHRT（ホルモン充填療法）を始めたので、ホットフラッシュなどの症状をほぼ感じることなく過ごすことができたのですが、緊張による汗だけは別。取材やセミナーなど、人前で話す仕事が終わると、冷や汗みたいな変な汗が出て。しかも、そのままにしておくと肌がかぶれてかゆくなるようになったので、汗をかいたらすぐにペーパータオルで拭き取っています」

ニオイの元を放置しない！

右：花王『キュレル』の〈スキンケアシート〉を愛用。「消炎剤と保湿成分のセラミドが入っていて、肌あれを防げます」。中：『アスレティア』の〈リフレッシングデオドラントミスト〉。「独自のテクノロジーで、汗のニオイを抑え、効果が持続」。左：製薬会社の研究力を感じる『ロート製薬』の〈DEOCO 薬用ボディクレンズ〉。殺菌成分配合で、体臭や汗臭を防ぐ。

デオドラントケアを続けてきたおかげで気にならなかったニオイですが、「更年期世代は自覚していなくても体のニオイがあって当然、と聞いて納得。加齢臭対策のボディソープも取り入れて、予防策をとるようにしています」

『ku:nel』2023年9月号掲載　
写真／目黒智子、取材・文／河村美枝、編集／矢沢美香