”見せるプロ”であるモデルの原由美さんは、本誌でもおなじみの美しいシルバーヘアがトレードマーク。白髪染めをやめたきっかけは頭皮のトラブルにあったといいます。

「50代に入ってから数年は、月1回くらいのペースで白髪染めをしていました。ところが突然、頭皮にかゆみや赤みが出て、白髪染めができない状態に。ヘアメイクさんにもアドバイスをもらい、オーガニックのカラー剤やヘアマニキュアにもトライしましたが、合うものが見つからなくて」

カラーリングを繰り返すことで頭皮が敏感になり、アレルギーが起きるというのはよく聞く話。

「他に選択肢がなかったこともあり、だったらシルバーヘアを楽しもう、と気持ちを切り替えました。白髪があってもよいというお仕事だけ受けます、と事務所にも宣言して」

最初は今まで着ていた服が似合わなくなって戸惑いもあったそうですが、髪もファッションもその年齢なりの楽しみ方があると発見。一方で、シルバーヘアは何もお手入れしないと老けて見えてしまうことも。

「白髪はどうしても黄ばんだり、パサついたりしやすいので、見た目を整えてあげることがとても大事」と原さんはヘアケアアイテムをフル活用。

「週1回は、白髪の黄ばみを抑える専用のカラーシャンプーでケア。髪色全体のトーンを均一に整えてくれて、髪に透明感が出ます」

そして、シャンプー前にはプレトリートメントで髪のダメージ補修と保湿を。

「トリートメントはしばらく時間をおいてしっかり浸透させると効果的。家にいるときは夕方くらいから毛先を中心になじませてタオルを巻き、家事をしながらそのまま放置しています。シャンプーで洗い流すので髪がぺたんとせず、それでいて、しっとり感がキープできるところが気に入っています」

年々、加速する乾燥対策として、ツヤ出しスプレーも併用しています。

「瞬時にツヤが出るのでお出かけ前は必須。根本的な解決策ではないにしても、髪にツヤがあると肌も健康的に見えるし、清潔感もアップ。見た目が変わるとおしゃれも楽しくなります」

シルバーヘアにシフトして約7年。白髪との付き合い方もわかってきたという原さん。

「毎日お手入れしないと追いつかない年齢だから、サロンでたまにケアするよりも自分でケアするのがいちばん。今はシルバーヘア用のヘアケア製品もいいものがたくさん出ているので、上手に活用するといいと思います。もっと年齢を重ねたらきれいなプラチナヘアになるのが憧れなので、髪はずっと大事にしていきたいですね」

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