岡田いずみ/おかだいずみ
透明感のある肌映えメイクで、美容ページ、広告、アーティストの支持も厚い。Shin;KuuやMAY TWELVEのブランドディレクションも手がける。
Short Essay:
「ごきげんになれる魔法」
こころと空はとても似ていて、晴れの日ばかりではない。こころは誰しもゆれ動くものだから、その時々に対応できるアイテムがあれば頼もしい。
こどもの頃、その美しい姿と規則的な音に魅せられたメトロノームは、大人になった今、時間に追われてリズムが狂い、呼吸が浅くなっているときの調整役として携帯アプリで持ち歩いている。
“lento55”−わたしの平常時の心拍−を聞きながら15秒ほど呼吸を合わせていると、いつの間にか混乱した現実から切り離されていく。呼吸が整うと、酸素が全身に行き渡り、老廃物と疲れを押し流して、体をフレッシュに、脳をクリアに整えて、自分の真ん中に戻ってこられる。
もう一つ、天然の精油のコスメはその有効成分の恵みと、自然な芳香のここちよさでパッと気分をスイッチして、心身共に深く整えることができるからそばにいて欲しい。
スキンケアコスメやネイルオイル、バスオイルからルームフレグランスなど、お気に入りの香りをいくつか持つのもいい。
柑橘系の香りでこころを晴れやかにしたり、ローズの香りでうっとり満 たされたり、ウッディーな香りに癒されたりと今の気持ちに寄り添い、またバリエーションがあることで、暮らしにメリハリをつけて日々を積極的に楽しめる。
いつでも、 どこにいても、ほんのわずかな時間でも、“ごきげんになれる魔法 ”。
文/岡田いずみ 写真/久保田千晴
●その他、ミニエッセイシリーズ
◎【マチュア世代へ・・・おやすみ前のミニエッセイ】料理研究家・坂田阿希子さん「自分の余白」
◎【マチュア世代へ…おやすみ前のミニエッセイ】音楽家、日本酒蔵元12代目・かの香織さん「幸せの入り口」
◎【マチュア世代へ…おやすみ前のミニエッセイ】画文家・大田垣晴子さん「重い腰を上げて新しいことを始める」