外出を控えざるを得ない状況の昨今。そんな中でも、おうちでのごはんを楽しみたいですよね。コウケンテツさんに失敗しない家庭料理を教えていただきました。美味しく仕上げるポイントに必見!今回は、キャラメリゼ風の飴色玉ねぎが特徴的なおうちチキンカレーです。
おうちチキンカレー
コウさんからのアドバイス
カレーには欠かせない〈飴色玉ねぎ〉。一から作っていたら、相当な時間がかかります。でも僕のやり方だとかなり手早くできますよ。お菓子の〈キャラメリゼ〉をしているときに思いついた方法です。スパイスは、あれこれ種類を入れずポイントを絞って効かせましょう。
■材料(2人分)
鶏もも肉…1枚
ホールトマト…1/2缶
玉ねぎのみじん切り…1個分
香菜…2株ほど
ヨーグルト…大さじ3
砂糖…小さじ2
バター…20 g
にんにく、しょうがのみじん切り…各1かけ分
カレー粉…大さじ3
クミンシード…大さじ1
サラダ油…大さじ2
塩、粗びき黒こしょう…各適量
ガラムマサラ…少々〈ターメリックライス〉
米…2合
ターメリック…小さじ1/2
■作り方
1)鶏肉は大きめのひと口大に切り、こしょうをふる。玉ねぎに砂糖小さじ1をもみこむ。フライパンにサラダ油を熱し、玉ねぎを入れて強火で混ぜながらじっくりと飴色になるまで炒める。焦げそうになったら途中水を大さじ1ほど(分量外)を加える。
→砂糖をまぶして炒めると手早く飴色に
砂糖に火を入れるとほろ苦く焦げる〈キャラメリゼ〉の方法を応用。付きっ切りでなくてOK。
2) にんにく、しょうが、クミンを加えてさらに炒める。香りが立ったら鶏肉、カレー粉を加えてさっと混ぜ合わせる。
→スパイスは油で炒めるように
スパイスは油で炒めることによって香りが立つ。使う種類は好みに応じて3 ~ 5 種程に。
3) つぶしたホールトマト、ヨーグルト、塩小さじ1、粗びき黒こしょう少々、砂糖小さじ1、バターを加えてさらに混ぜる。水1 カップ(分量外)を加え、とろりとするまで15分ほど煮詰める。
→水分を飛ばすように煮詰める
水分を飛ばすように、中火で炒める。途中焦げ付かないよう、木べらで底からかき混ぜる。
4) 飾り用を残して刻んだ香菜と、ガラムマサラを加えて、塩で味をととのえる。
5)〈ターメリックライスをつくる〉洗って水けをきった米にターメリックを混ぜて少かために炊く。飾り用の香菜を添える。
こう けんてつ
料理家。大阪府出身。旬の素材を生かした簡単でヘルシーなメニューを提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍。プライベートでは3児の父親として日々子育てに奮闘中。親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に力を入れている。著書は、「おやつめし」(クレヨンハウス)、「だけ弁当」(扶桑社社)など。
★インスタグラム@kohkentetsu
●コウケンテツさんのレシピ、いろいろあります。
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◎【コウケンテツさんのワインに合うビストロレシピ④】ミックスリーフとグレープフルーツのサラダ&タルタルまぐろステーキ
『ku:nel』2016年7月号掲載
写真…小出和弘 取材・文…鈴木麻子