言葉の名手も聞いてます!ジェーン・スーさん&堀井美香さん『オーバー ザ サン』のグッときたフレーズ【Vol.1】
しなやかに生きる大人の女性2人の等身大のやりとりが人気のポッドキャスト番組『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』。その中から生まれた、私たちの背中を押し、気づきや笑いをもたらしてくれる名言をご紹介します。2人と縁のある「言葉」のプロの方々や番組リスナーに、番組の魅力と心に残る言葉、印象的なフレーズを伺いました。
『オーバー ザ サン』とは?
「オーバー ザ サン=おばさん」世代のパーソナリティ2人が、リスナーから届くメールを読んだり、日常や人生の機微を率直に語り合ったりするポッドキャスト番組。助け合いの思いを共有することから「互助会員」と呼ばれるリスナーたち。クウネル世代を中心に、多くの女性たちに寄り添う言葉がアツイ支持を集めている。
2025年に開催された日本武道館でのイベントのチケットは即完売に。2026年「第7回 JAPAN PODCAST AWARDS」大賞受賞。毎週金曜夕方5時頃配信され、各種プラットフォームで聴取可。お決まりのねぎらいフレーズ「今週もよくぞよくぞ、金曜までたどり着きました」に元気をもらう人多数。
ジェーン・スー/じぇーん・すー
コラムニスト、ラジオパーソナリティ。TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』MCのほか講演でも活躍。近著『ねえ、ろうそく多すぎて誕生日ケーキ燃えてるんだけど』(光文社)など著書多数。
週に一度、気の置けない女友達と小一時間お茶する気持ちで収録に臨んでいます。互助会員(リスナー)さんに向けて言葉をチューニングせず自分ごととして話しているので、誰かの気持ちに寄り添えているのなら、それは立場や環境が違っても人生はさほど変わらないからかも。だから「お役に立ててうれしい」という感じです。それぞれの場所で踏ん張ってよくぞ今日まで辿り着いたみなさん。もうここからは自分のために生きようぜ!
堀井美香/ほりい・みか
フリーアナウンサー、ナレーター。2022年3月にTBSを退社してフリーに。朗読やナレーション、さまざまな番組出演のほか、舞台『フェードラ ‐ 炎の中で ‐ 』やTVドラマなど、多方面で活躍。
私にとっては、スーさんのおもしろい話を聞きに行く、ほぼストレス発散の場(笑)。何を言ったか覚えていないことでも、それが誰かを助けるきっかけになればうれしいですが、前に進めたのはその人の自然治癒力のおかげだと思います。みんなそれなりに生きてきて分かり合えるからこそ、私たちが互助会員さんのメールに救われることも。お互い健康が気になる年頃。タンパク質と野菜を摂ってよく歩き、機嫌よく参りましょう!
ジェーン・スーさん(左)と堀井美香さん(右)がパーソナリティの音声配信番組、TBS Podcast番組。2020年の開始以来2人の掛け合いが大人気。毎週金曜夕方5時頃配信。
後藤由紀子さんがグッときた言葉。
どんどん輝いていく姿が”私たちの希望”のようなスーさんと、エキセントリックでユーモア溢れる美香さん。『オーバー ザ サン』 は、そんなお2人が「みんな同じおばさん」という目線で笑いを交えつつ本音で語り、ときに厳しくも、見放さないやさしさで寄り添ってくれる番組。もやもやしている気持ちが、聞き終える頃には「大丈夫かも?」と思えてくるんです。そして、私にとっては自分を浄化できる大切な場所。武道館公演でも語られた「あなたの席はいつもここにある」という言葉からは、安心感を与えてくれるお2人の気持ちが伝わって来て、武道館で泣きました。
後藤由紀子/ごとう・ゆきこ
静岡・沼津で器と雑貨の店『hal』を営む。暮らしの著書多数。近著に『雑貨と私』(サンクチュアリ・パブリッシンク)。Instagram:@gotoyukikodesu
武田砂鉄さんがグッときた言葉。
時折、番組で呼び捨てにしていじられることがあるんですが、それがたまに会う親戚のお姉さんや別部署の先輩のようで、なんだかうれしい。そうした他人との距離感を間違えない人たちであり、そのスタンスが番組にも表れていると思います。2人がリスナーをケアするのではなく、「私たちはこう思うけど、どう?」と投げて、「(言葉の温度は)それぞれで感じてよ」っていうくらいなのがいいですね。企みはあるけど嘘はない2人が、目の前の壁をゲラゲラ笑いながら壊していく。そこに拓かれた道はおばさんだけでなく、いろんな人が歩ける道になるのではと思います。
武田砂鉄/たけだ・さてつ
フリーライター、ラジオパーソナリティ。TBSラジオ『プレ金ナイト』、文化放送『ラジオマガジン』など。近著に『そんな気がする』(筑摩書房)が。
桜林直子さんがグッときた言葉。
“いい雑談”とは、聞いている人が「私はどうかな」と一緒に考え、話の輪に入りたくなるもの。『オーバー ザ サン』はまさにそんな存在で、リスナーさんからのメールを読み、語りかけるように自分の話をしてくれるのは、聞く側にとっては本当にうれしいこと。いつまでも希望の光であってほしいです。私が選んだ言葉は、お2人がそれぞれ10代の頃に綴った日記の一文から。自由に飛んでいきそうな美香さんと、しっかり地に足のついたスーさん。その素直な成長の軌跡が伝わります。笑いと感動のエピソード112、ぜひ聞いてみてください。
桜林直子/さくらばやし・なおこ
マンツーマン雑談サービス『サクちゃん聞いて』主宰。近著『あなたはなぜ雑談が苦手なのか』(新潮社)、TBS Podcast番組『となりの雑談』など。
『クウネル』2026年7月号掲載
取材・文/松永加奈、イラスト/竹田嘉文、編集/鈴木麻子、写真協力/TBS ラジオ
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『クウネル』NO.139掲載
これからを生きるための「言葉の力」。
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