『オーバー ザ サン』の名言。苦しいとき、ネガティブな気持ちに寄り添うフレーズ集。【Vol.2】
しなやかに生きる大人の女性2人の等身大のやりとりが人気のポッドキャスト番組『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』。その中から生まれた、私たちの背中を押し、気づきや笑いをもたらしてくれる名言をご紹介します。パーソナリティの2人と親交の深い、文筆家・伊藤亜和さんの鋭いコメントで理解が深まるかも。
目 次
『オーバー ザ サン』とは?
「オーバー ザ サン=おばさん」世代のパーソナリティ2人が、リスナーから届くメールを読んだり、日常や人生の機微を率直に語り合ったりするポッドキャスト番組。助け合いの思いを共有することから「互助会員」と呼ばれるリスナーたち。クウネル世代を中心に、多くの女性たちに寄り添う言葉がアツイ支持を集めている。
お話を伺った方
伊藤亜和/いとう・あわ
文筆家、モデル。エッセイ集『存在の耐えられない愛おしさ』(KADOKAWA)でデビュー。ポッドキャスト『垣花正と伊藤亜和出たとこ勝負のふたり』『伊藤亜和のお手上げラジオ』のMCとしても活躍中。近著『変な奴やめたい。』(ポプラ社)。
言葉1_前に進むだけが正解じゃない
番組内でメールが読まれたというリスナー。離婚と向き合っているというその内容に対して互助会員から寄せられた経験談を聞き、「背中を押された気持ちになった」という話を受けて。(Ep.2/スーさん)
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「苦しいのは前に進んでいるときばかりではない。暴風の中、両足をつけて踏ん張っていることすらままならないときもある。耐え忍ぶのもひとつの勝利である。負けへんで」
言葉2_自分なりのペースでいい
テーマ「私の転機」に寄せられたメールの中から、「昔からやってみたかったことを、大人になった今やってみた、一歩踏み出してみた」というリスナー(互助会員)の話を受けて。(Ep.75/スーさん)
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「“ポジティブ思考”が正義っていう空気、私みたいな人間はいまだについていけない。それでもこの言葉のおかげで、自分なりの乗りこなし方でも良いのだと励まされる」
言葉3_年齢を重ねても、何度でも!
居心地の良い会社を辞めてフリーランスになろうという美香さん。夫から何気なく手渡された一冊、『老人と海』(アーネスト・ヘミングウェイ著)に感銘を受けた話から生まれた門出の言葉。(Ep.74/美香さん)
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「未知なる沖へ。必要なのは勢いと好奇心。歳をとっても、何度でも沖に出られる人間でありたい。すべての海を制覇して、海賊王に俺はなる」
言葉4_余裕がないときの自分へ
テーマ「中年と失恋」に対してのメール。「51歳で失恋をしてから、いろんなものを捨てたくなってずっと捨て続けている。気づけば部屋がきれいになっていた」という話を受けて。(Ep.21/スーさん&美香さん)
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「余裕がないときの自分って、なにをしでかすか分からない。だから自分が今なにを抱えていて、本当にそれがすべて必要なものか観察するって大切なこと。意外とないんですよね、必要なものって」
言葉5_疲れたら、休憩したっていい
テーマは「あーあ疲れた、拠点が欲しい」。家族の世話が生活の中心になっているというメールに対し「全部ひっくり返していなくなりたくてもなかなかできないと、自分の世界をつくりたくなるもの」と話す中で。(Ep.79/スーさん)
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「渡り鳥だって一生飛び続けることはできないのだから、良さそうな枝が見つかったら休憩してもいいですよね。気を抜くにも訓練が必要なのかも」
言葉6_失敗は繰り返すのが人生
最善を尽くして現場に入ったのに、仕事で失敗したという美香さん。「時間が忘れさせてくれる」とはいうものの、メンタルがやられてしまったときの回復方法として話した言葉。(Ep.95/美香さん)
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「失敗ひとつを忘れるためには、その何倍もの成功体験が必要になる。でも失敗を完全に忘れてしまうとまた失敗......。これを繰り返すのが人生なのか」
言葉7_自分らしくいられる居場所とは?
自分が好きな街に家を持ち、現在暮らしている場所との二拠点生活を始めようとしている美香さんの友達。彼女と一緒にその街へ通っていたら、美香さんも二拠点という考え方に魅力を感じ始めたという話から。(Ep.77/スーさん)
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「みんなそれぞれの場所でツッパって日々戦っている。その鎧が脱げる場所は、生まれた街とは限らないのかもしれない」
言葉8_ありのままで
モデルさんと一緒に写真に写る仕事を同時期に経験した2人。過剰な自意識をいったん脇に置いて、恥ずかしがらず、逃げずにポージングを決めて撮影したスーさんのひとこと。(Ep.80/スーさん)
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「誰に笑われたわけでもないのに、有り余る自意識が自分の行く手を阻むことがある。慣れないことに挑戦するからには、自分を撮影するイマジナリーカメラは破壊すべし!」
言葉9_輪の中の外から見えてくるものもある
本質と向き合う孤高感のある人に惹かれるという美香さん。音響のプロとのお仕事エピソードから、バックオフィスで働く職人たちの話へと広がり、そこで出てきた言葉。(Ep.137/スーさん)
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「人々の輪の中で過ごしているだけでは見えてこない視線がある。その場から少し浮いて、俯瞰で世の中を見るからこそ、多くの人が支持するものが作れるのかもしれない」
言葉10_まだまだ、ここから、新しくなれる
TBSを退社してスタイリストが付き、思いもよらない服を着るようになったという美香さん。自分で選んできたもの以外は受け付けなくなっていたけれど、ここから「新しくなれる」と思えたという話から。(Ep.93/美香さん)
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「普段は選択肢にないものを人に選んでもらって身につけたりすると、隠れていた自分が急にいきいきとし始めることがある。一皮むけたとも言えるし、見えていなかった側面とも言える」
言葉11_大人はいつもお手本じゃなくていい
「子ども時代、家庭環境が少しギスギスしていた自分に成長の希望をくれたのは、目の前で大きな口を開けて笑う楽しそうな大人たちだった」という内容のメールを受けて。(Ep.137/スーさん)
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「気がつくと眉間に皺が寄っちゃう最近。大人っていつでもお手本じゃなきゃいけないって気がしてしまうけれど、おふざけのお手本になる大人だって必要ですよね」
言葉12_何もしたくない日があってもいい
「決められた時間と場所に行く」「食事を作る」「疲れているけどお風呂に入る」など、日常はダルくてめんどくさいことばかり。口に出したらすべてが終わってしまうけれど、本は言いたい!という話から。(Ep.183/スーさん)
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「たまに人生の意味とか、果たさなきゃいけない責任とか、心底めんどくさくなるときがある。だってめんどくさいもん。できればなにもしたくない。みんなそんな日があると思うと励まされます」
『クウネル』2026年7月号掲載
取材・文/松永加奈、イラスト/竹田嘉文、編集/鈴木麻子、写真協力/TBS ラジオ
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