ハッとさせられる、気づきをくれる、心が温かくなる【『ちびまる子ちゃん』の言葉。Vol.3】
漫画家さくらももこさんの少女時代がモデルの大人気作品『ちびまる子ちゃん』。さくらさんと公私ともに親交を深めていた清水ミチコさんに心に残る言葉をうかがいました。
目 次
PROFILE
清水ミチコ/しみず・みちこ
タレント 66歳
愛ある独特のモノマネや多彩な芸でTVやライブなどで活躍。令和7年度第76回芸術選奨において大衆芸能部門の文部科学大臣賞受賞。写真は『ちびまる子ちゃん』のキャラクター野口さんの顔マネ!
さくらももこ
『ちびまる子ちゃん』作者
1965年静岡県清水市(現・静岡市清水区)生まれ。漫画家・エッセイスト・作詞家・脚本家などで才能を発揮。’84年漫画家デビュー。’86年『ちびまる子ちゃん』を集英社「りぼん」に連載開始し’89年講談社漫画賞受賞。’90年テレビアニメとなり国民的人気を博す。
言葉5_「宿題なんていつでもできるよ それより今しかできないことしなきゃ」
夏休みをぐうたら過ごすまる子に、父ヒロシが苦言を呈したときのまる子の返し。
集英社りぼんマスコットコミックス(以下RMC)
『ちびまる子ちゃん』第7巻 その47『まるちゃんラジオ体操がイヤで仕方ない』の巻
©︎さくらプロダクション
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「本当は宿題をしなきゃいけなくて、間違ったことを言っているのに、“小さな真実”がこの言葉にはあるように思います。今しかできないことってあるんですよね。ただ、それをするのを億劫に感じると、人間はやらない理屈がどんどん頭に浮かぶんですって。今しかできないことをしよう!」
言葉6_「うれしかったらいちいちかみしめることが幸福への第一歩である」
クリスマス、くじ引きが当たったりケーキに喜んだり、幸せを実感するまる子。
RMC『ちびまる子ちゃん』第5巻 その28『家庭内クリスマス』の巻
©︎さくらプロダクション
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「深い言葉です。日本人は謙虚過ぎるのか『とんでもない』と流しがち。人は、悪口は心に残るのに褒められるとパスしてしまう。『落ち込んだら誰も見ていないところで良いことをすると自信につながる』と聞きました。誰が見てなくても自分がそれを知ってるから、自分のことを好きでいられる。同じ意味に感じます」
言葉7_「命にかかわること以外どーでもいいことばっかりだよ」
偉人の伝記を読み「偉くなりたい!」と張り切るものの、失敗ばかりして落ち込むまる子へ父ヒロシの言葉。
RMC『ちびまる子ちゃん』第8巻 その55『まる子 みんなにばかにされる』の巻
©︎さくらプロダクション
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「こんな風に生きていけたら幸せですよね。こういう考え方をしたいなと思いますけど......。本当はどうでもいいことに、とかく人間は時間を費やしてしまうことが多い。『今悩んでいることは大事なこと?』そう問われているかのような、ハッとさせられる言葉ですよね」
言葉8_「ウワサなんて続かないもんだねェ 栄枯盛衰のはかなさを感じるよ...」
同級生のはまじと噂になり憂鬱だったまる子が、次の話題が生まれ、噂が消えたとき思わず口から出た本音。
RMC『ちびまる子ちゃん』第8巻 その49『まる子 はまじとウワサになる』の巻
©︎さくらプロダクション
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「噂は確かに続かない。人はすぐ傷つけるくせに忘れる。問題を起こした人も、引きずって前に進めないなんて聞くけれど、『結構人は忘れているから大丈夫、頑張れ!』と励ますことも。人は何か言われているように思う傾向がある。でも、気にしているのは自分だけで、それほど人の関心は続かないですよね」
言葉9_「度胸なんてねえ場数ふまなきゃつかないんだよ」
言いたいことも言えず、行動を起こせない同級生の藤木へ一言。
RMC『ちびまる子ちゃん』第15巻 その115『藤木のかした30円』の巻
©︎さくらプロダクション
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「デビュー当時、上がり症だった私に永六輔さんから『場数が足らない』と言われ、いい経験をたくさん積もうと行動したことを思い出しました。誘われたら乗ってみる。内向的 な人はやっぱり幸せはつかめない。でも、内向的な人が律して外向的になると強い!手を出されたら握手をする、そういうことが歳を重ねるほど大事かも」
言葉10/11_「バカとして明るく元気に生きてゆくしかないよ」「バカ万歳じゃ」
忘れ物をしても反省しないまる子を注意した姉さきこへの切り返し。
RMC『ちびまる子ちゃん』第12巻 その86『まる子、忘れ物をする』の巻
©︎さくらプロダクション
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「人は自分の中に“いない他人”という“架空の敵”をつくるんですって。過去の失敗、未来の不安、他人の一言や世の中の不公平とかという敵と勝手に戦い、怯えるようなところがある。バカとして明るく生きていけるというのは、他人の目を気にしない、そんな人がやはり強いということを教えてくれる言葉だと思います」
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取材・文/河田実紀
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