ちょっとした”毒”が魅力に。清水ミチコさんが好きな【『ちびまる子ちゃん』の言葉。Vol.2】
漫画家さくらももこさんの少女時代がモデルの大人気作品『ちびまる子ちゃん』。さくらさんと公私ともに親交を深めていた清水ミチコさんに心に残る言葉をうかがいました。
清水ミチコさんの心に残る、なんだか、幸せな気持ちになれる【『ちびまる子ちゃん』の言葉。Vol.1/動画あり】からの続きです。
目 次
PROFILE
清水ミチコ/しみず・みちこ
タレント 66歳
愛ある独特のモノマネや多彩な芸でTVやライブなどで活躍。令和7年度第76回芸術選奨において大衆芸能部門の文部科学大臣賞受賞。写真は『ちびまる子ちゃん』のキャラクター野口さんの顔マネ!
さくらももこ
『ちびまる子ちゃん』作者
1965年静岡県清水市(現・静岡市清水区)生まれ。漫画家・エッセイスト・作詞家・脚本家などで才能を発揮。’84年漫画家デビュー。’86年『ちびまる子ちゃん』を集英社「りぼん」に連載開始し’89年講談社漫画賞受賞。’90年テレビアニメとなり国民的人気を博す。
さくらさんの"血"や"息吹"が注がれた生身の人間が紡ぐもの。
作中の言葉は、昭和世代の〝残酷さ〟がすごく出ていますね。例えば『NHKは見ているけれど受信料払っていない』みたいな一文があったりとか。今だったら大変なことですよね。そんな人に言ってはいけないような言葉もさらっと出てくる、ちょっとした〝毒〟が魅力になっているんです。当時の生活が感じられるから、昭和を知らない子どもたちでも不思議と実感できる。
AI含め時代が大きく変わるなか、言葉の力も変化していると思います。でも、こうしてさくらさんの作品が長く支持されるのは、さくらさんの綴る言葉や漫画には、さくらさんの血となり息吹となった、生身の人間が紡いだものが描かれているからでしょうね。
言葉3_「ひとりだと心細いけどふたりだとすこし心強い...」
さくらさんの自伝的ストーリー。
中学校初登校の前日、きちんとした髪型でと母がさくらさんの髪をバッサリ!まるでカッパだと嘆くさくらさんが登校したときの感想。
集英社りぼんマスコットコミックス(以下RMC)
『ちびまる子ちゃん』第2巻『さくらももこのほのぼの劇場 おかっぱ・かっぱ』
©︎さくらももこ
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「ひとりぼっちだと、ショックや悲しさ、傷つくことがダイレクトにやって来る。でも、共感してくれる人がいると笑い話になったりして、ものすごく肩の荷が下りる。そういうことを感じさせてくれるいい言葉だなと思いました」
言葉4_「何かに燃えて生きてみたいもんだね」
サッカーに夢中になっている同級生のケンタに触発されたまる子の一言。
RMC『ちびまる子ちゃん』第9巻 その59『サッカー少年 ケンタ』の巻
©︎さくらプロダクション
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「養老孟司さんと幸せについて対談をした際『人間は夢中になっているときが一番幸せで、夢中なときは幸せも何も全然忘れている』と。“努力は夢中に負ける”。私も高校のときに矢野顕子さん のピアノに感動し一人で部屋でなりきり......あんな幸せな時間はな かった。何歳でも夢中になれる!それは生きる力になりますね」
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『クウネル』2026年7月号掲載
取材・文/河田実紀
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『クウネル』NO.139掲載
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