60代の暮らし替え、 都心から海を臨む高台へ。フォトグラファー・ 北島 明さんのくつろげる部屋(前編)

ほっとする、リラックスできる、落ち着く。クウネル世代にとって部屋は、くつろげることが大切です。それは、家族の形態が変わりひとり暮らしをするようになっても、実家を引き継ぎリフォームすることになっても、都心から自然豊かな地に暮らし替えをしても、そしてパリのアパルトマンでも。自分のスタイルとさまざまなストーリーを持つ16組のくつろげる部屋をお届けします。今回はフォトグラファー・ 北島明さんのお部屋です。

後編はこちら

間取り

築33年、約170平米の4LDKに妻・息子と暮らす。2階の中央の部屋はフィルムや過去の作品などを保管するストックルームとして活用中だが、いずれはアトリエにする予定。

庭のある家を求めて、思い切って湘南に。

高台に位置しているため、視界を気にせずガーデンライフが楽しめることが、物件選びの決め手に。天気の良い日は庭で仕事や食事をすることも。妻の優子さんと共に、家庭菜園も楽しんでいるそう。

庭に面した窓から明るい光が入るリビング。『ジノ・サルファッティ』のライトは、備え付けのシャンデリアから付け替えたもの。クラシカルな内装とモダンな家具やアートとのバランスが心地よい。

妻、息子と家族で暮らす北島 明さんが昨年12月に引っ越したのは、高台から海を臨む湘南の一戸建て。広々とした庭にはソテツやシダの葉が茂り、リゾートムードたっぷり。家庭菜園を始めたり、ガーデンテーブルで食事をしたりと、念願の庭のある暮らしを満喫中です。

「今までずっとマンション暮らしでしたが、いつか庭のある暮らしをしてみたいと考えていました。自宅兼事務所なので広さも必要だし、希望に合う物件があるか心配していたのですが、エリアを湘南まで広げたら、この家に出会えました」

眺望の良い2階のベランダからは海が見渡せる。朝早く起きて朝焼けを眺めるところから、北島さんの1日が始まる。

築30年ほどの戸建ては賃貸。高台ならではの眺望、重厚な家の雰囲気が気に入り、内見してすぐ入居を決めたのだそう。造り付けの大きな棚には長年かけて集めた写真集やアートを並べたり、年代物のシャンデリアはモダンなデザインライトに付け替えたりと、クラシカルな内装を少しずつ自分好みにアップデート。

「家具やアートを集めていた時期もありましたが、今はだいぶ手放しました。手元に残したお気に入りのヴィンテージ家具は、古い家とも相性が良く、心地よいバランスになってきたかな」

PROFILE

北島 明/きたじま・あきら

広告・雑誌・アーティスト写真などを中心に幅広く活躍。1990年朝日広告表現技術賞受賞。4月から九州産業大学芸術学部写真・映像メディア学科の客員教授を務める。

『クウネル』2024年7月号掲載 写真/北島 明、取材・文/吾妻枝里子

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『クウネル』NO.127掲載

くつろげる部屋が好き!

  • 発売日 : 2024年5月20日
  • 価格 : 1000円 (税込)

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