故郷に建てた木造平屋で、 家族と紡ぐ小さな感動。monshiroデザイナー・関谷聡美さんのくつろげる部屋(前編)

ほっとする、リラックスできる、落ち着く。クウネル世代にとって部屋は、くつろげることが大切です。それは、家族の形態が変わりひとり暮らしをするようになっても、実家を引き継ぎリフォームすることになっても、都心から自然豊かな地に暮らし替えをしても、そしてパリのアパルトマンでも。自分のスタイルとさまざまなストーリーを持つ16組のくつろげる部屋をお届けします。今回はmonshiroデザイナー・関谷聡美さんのお部屋です。

後編はこちら

間取り

築7年、180平米2LDKの木造平屋。すべての部屋が庭に面し、明るく風通しも良い。サンルームから繋がるウッドデッキには浴槽を設置し、露天風呂も楽しめるように。

暮らしの中心は家の外、庭が主役の理想の平屋。

リビングにTVは置かず、映画などはプロジェクターで鑑賞。ヴィンテージ家具やパリの蚤の市で集めた小物が、木の家にしっくり馴染む。味のあるチーク材のパーケットタイルは、海外から輸入した。

風に揺れる樹々のざわめき、虫の羽音、鳥の囀り。自然が奏でる音に耳を傾け、ウッドデッキでぼんやり過ごす。そんな時間から、デザインのインスピレーションを得ることもあるという、ジュエリーデザイナーの関谷聡美さん。夫、三人の子供、愛犬と共に暮らすのは、自身の美観のルーツでもある、故郷の新潟に建てた平屋。2015年に東京から移住し、自然を感じる暮らしを楽しんでいます。

「夫婦ともに自然が好きで、子供たちをのびのびと育てられる環境を探していました。新潟の山中に『森のようちえん』という園舎を持たない幼稚園があることを知り、その近くで土地を探すところから家作りが始まりました」

庭の先には山が見え、自然との一体感が感じられるリビング。自然豊かな環境に惹かれ、畑だった770平米の地に、理想の平屋を建築。「できる限り庭を広く取り、自然と繋がる家をイメージしました」

PROFILE

関谷聡美/せきや・さとみ

新潟での自然と調和した暮らしから生まれるジュエリーブランド『monshiro』のデザイナー。自然豊かな地で三人の子供を育てながら、創作活動や農園事業を手がける。

『クウネル』2024年7月号掲載 写真/玉井俊行、取材・文/吾妻枝里子

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『クウネル』NO.127掲載

くつろげる部屋が好き!

  • 発売日 : 2024年5月20日
  • 価格 : 1000円 (税込)

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