平野レミさんに教わるパン粉がなくても美味しい「ごはんバーグ」の作り方
おなじみ定番料理の作り方を改めておさらいしませんか? 平野レミさんの自由な発想から生まれた絶品なのに簡単に作れる「ごはんバーグ」をご紹介。いつもの味が進化するはず!
PROFILE
平野レミ/ひらのれみ
料理愛好家・シャンソン歌手。主婦として家庭料理を作り続けた経験を活かし、テレビや雑誌などでアイデア料理を発信。料理道具の開発も。『平野レミのオールスターレシピ』(主婦の友社)など、著書は50冊以上。
料理は毎日ずっと続くから手順は少ない方がいい
家での料理は土日問わずの休みなしで一日3回。間食なども入れたら、一日中キッチンに立っていたということもありませんか?それを続けているうちに、料理が苦痛になっていたなんてことにもなり兼ねません。だったら、「こうしないといけない」という固定概念を解放して、もっとラクで楽しいやり方で作ればいい。それこそが「レミ流料理」なのです。
そんな自由な発想で生まれたのが、今回紹介の「ごはんバーグ」。ごはんをつなぎに使う発想もユニークですが、面白いのはその形状。全量をどーんと一気に焼いたビッグサイズ。「なんだこれは!」と切り分けながら食べれば会話も弾むし、おいしさも増すというものです。
「一個一個、形を作って焼くのは面倒ってときもあるじゃない。これなら、食べる人の食べたい量に合わせて切り分けられるからいい。急にお客さんが来たりして、人数が増えても困らないでしょ。ハンバーグは小判形じゃなきゃいけないとか、こうしなきゃというルールはない。もっと自由に楽しくやればいいのよね」
パン粉を切らしたときに思いついた「ごはんバーグ」
パン粉を切らしていたときに思いついたのね。つなぎにごはんを使ってみたのね。そうしたら、あら不思議、ハンバーグがしっとり仕上がったの。カサ増しされるから、節約にもなるじゃない。すりおろした玉ねぎとにんじんも、口当たりの良さの秘密ね。ひき肉を使ってもいいけれど、ちょっと余裕があったら、お肉を叩くところからやってみて。すっごく旨みアップになります。人数に合わせて分量とフライパンの大きさも変えて自由自在に楽しんでくださいね。
「ごはんバーグ」の作り方
◎材料(3~4人分)
豚バラ薄切り肉300g、ごはん100g(茶碗に軽く1膳分)
A>卵 小1個、玉ねぎのすりおろし(汁は軽く切る)40g、にんじんすりおろし (汁は軽く切る)40g、ナツメグ小さじ1/4、塩小さじ1/2、胡椒少々
B>ケチャップ大さじ2、とんかつソース大さじ2、生クリーム (無ければコーヒークリームで代用可)大さじ2
クレソン適宜、サラダ油少々
◎作り方
1.豚バラ肉は、包丁で叩いてミンチ状にする。
2.ポリ袋にごはんを入れて粘りが出るまでよく練り、粘りが出たらボウルに移し、Aと肉を入れてさらによく練る。
3.フライパンにサラダ油をのばし、を全部広げ、フライ返しで平らにする。蓋をして中弱火で6分焼く。こんがり焼き色がついたら返して、さらに4分焼いて中まで火を通す。途中、余分な脂はペーパーで吸い取る。焼きあがったら、皿に盛る。
4.Bを混ぜ合わせ、ソースを作る。
5.器に盛り付けたバーグにのソースをかけ、クレソンを添える。
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『クウネル』2023年7月号掲載
写真/邑口京一郎、取材・文/鈴木麻子
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