1冊の本から知識が広がり、日常生活がさらに充実できることも。 食や健康、お金のことなど、毎日の暮らしに役立っているというおすすめの本を、それぞれの分野に詳しい人や読書好きな人たちに聞きました。
MICHIRUさん/みちる
メイクアップアーティスト(55歳)
渡仏・渡米を経て、ファ ッション誌や広告、女優などのメイクを手がけ、化粧品の開発などにも携わる。インナービューティを体現する、そのライフスタイルも注目の的。Instagram:@barbiemichiru
年齢ごとに出合った実用書で、 健康への意識が変わりました
伝統医学アーユルヴェーダの理念のもとセルフケアで、心身ともにベスト な状態を維持しているMICHIRUさん。ヨガ歴は30年。毎朝、1時間半、ヴェーダの呼吸法で1日が始まります。
「仕事柄重い荷物や立ち仕事が原因で20代のとき不調を感じ、マッサージなどの対症療法では限界があり、ヨガでセルフケアを始めたことから健康への意識が変わりました」。以来、美しく健康に年を経ることを目指し、年齢ごとにバイブルとも呼べる実用書に出合いました。
中でも『パーフェクトヘルス』 は最も影響を受けました。アーユルヴ ェーダを基に、食生活・呼吸法・アロマセラピー・ヨガ……と、完全な健康のための方法がわかりやすく紹介されています。この本で人生までもいい方向に変わりました」。
本は本屋さんで自分で探して見つけるそう。自分の本質とリンクすると、何度も読み返し、より深く吸収します。「紹介した本はすべて目指しているところは同じ。老化を止めることはできないから、死に向かう間、いかに肉体・精神ともに健康でいられるか、みんなが美しく幸せになれることだと思います」
『クウネル』2023年1月号掲載
写真/目黒智子 取材・文/井出千昌 編集/黒澤弥生