【私のこれから】女性が幸せでいられる社会、 その実現を願い続けています

産婦人科医の對馬ルリ子さん

女性の心と体、社会との関係を総合的に考える女性医療に取り組んできた対馬ルリ子さん。その生き方の土台となったのは少女のころの思いでした。

私は私でいいじゃない!

今を去ること40数年前、青森県八戸市の開業医だった父を持つ3人姉妹、その長女である対馬ルリ子さんが大学の医学部受験を目指したときのこと。周囲の大人たちは、「なんで女の子が医学部なんて、そんな無理をするの?」「医者をお婿さんにもらって、お父さんの後を継いでもらえばいい」と口を揃えました。

女性は就職しても2、3年で結婚して、仕事をやめて家に入る、というのがまだまだ当たり前だった時代。少女だった対馬ルリ子さんは思いました。

「なんで関係ない人たちにああしろ、こうしろと言われなきゃならないの。 私は私でいいじゃない!女の子で残念とか、そんなことを言われない世の中にしなくては。働いて自分の考えで決めていく。妊娠や出産、誰とどこに住むか、全部自分で決められるようにしよう」

困っている女性たちをなんとか助けたい

その後、産婦人科の医師となり、精力的に活動した対馬ルリ子さん。女性の一生にわたる健康をトータルにケアし、健やかな生活を送るための手立てを模索する女性医療のパイオニアとして働いてきました。

対馬ルリ子さんを力づけてきた原動力は10代で感じたそんな思いだったといいます。

「女性が少しでも生きやすい社会になったら、その一員でもある自分も楽しく生きていける。同じ考えの仲間たちと力を合わせて、困っている女性たちをなんとか助けたいと思って、やってきたんです」

人生の充実はこれから。

さまざまな問題や困難を抱えた患者さんの診療に取り組み、開拓した女性 医療の運営、組織作りにも忙しい毎日を送っています。 60代も半ば近く、さすがに体力、気力の衰えは感じているとも。

「でもね、ちゃんと運動して、バランスよく食べ、質のいい睡眠をとれば、体は結構長く持ちますよ。人の寿命は125歳くらいまであると言われているの。私もなるべく毎日、ラジオ体操や散歩をしたり、サプリも摂ります」

人生の充実はこれから。取り組んできた仕事を次の世代に手渡しながら、 みんなで力を合わせてわくわくする未来にしたい。

「女性が幸せであるように」と思い続けてきた人の頼もしいエールなのです。

取材・文/船山直子 再編集/久保田千晴

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