お気に入りに囲まれてワクワクしたり、家族や友人と心豊かな時間を過ごしたり。 自分なりに心地よく暮らすための部屋作りについて、日々を素敵に楽しむ女性たちを取材。 それぞれが大切にしている住まいの工夫や暮らしぶりをお届けします。
矢野トシコ/やのとしこ
ヘア&メイクアップアーティスト
広告、雑誌撮影を中心に活動。 その人らしさを引き立てるメイクに女優や著名人から支持を受ける。仕事柄、アーティストとの親交が深く、音楽にも精通。便利でいてのどかさもある世田谷の街に暮らす。
リゾート建築家の方が手掛けると聞いて建築中から気になっていたマンション
へア&メイクとして、長年活躍する矢野トシコさん。
以前は仕事がびっしりと詰まった多忙な毎日を送っていたそう。そのペースを少し緩め、 生活をゆったり楽しみたい、という思いと今の部屋がしっくり来ているといいます。住みはじめたのは約10年前。
「リゾート建築家の方が手掛けると聞いて建築中から気になっていたマンションだったのですが、内覧させてもらったら、周辺の木々や中庭のグリーンの雰囲気、室内にも陽がたっぷりと差し込むところが気に入って。何より壁や窓の気密性、防音性が高く、大好きな音楽を思いっきり楽しめる!と、惹かれました。夏、天気のいい日には朝からレゲエを流したりしています」
休日に気分に合った音楽を聴きながら過ごすのが至福のひとときという矢野さん。床から天井まで一面窓のリビングは明るく、まさに光と音楽があふれるとっておきの空間です。
部屋のスペースにぴったり合うソファを探し、 ダイニングテーブルは円形のコンパクトなものに替え、空間の余白を味わうようなシンプルな部屋を目指しました。
「この周辺に住む友人も多く、ご飯を食べに来てくれることもよくあります。そこで、みんながちょうどいい距離感で囲めるテーブルと長い時間座っても疲れにくい椅子を探しました。友人との食事も私にはとても大切な時間です」
『クウネル』5月号掲載
写真/加藤新作&奥田一平(クリスさん)、取材・文/薄葉亜希子(矢野さん、伊藤さん)、 原 千香子(宇佐見さん)、間中美希子(クリスさん)、編集/原 千香子&河田実紀