人をきれいに、シックに見せてくれるファッションを提案する 「フルーツ オブ ライフ」のデザイナ ー・大橋利枝子さん。実は「毎日でも着物で過ごしたいぐらい」というほど、大の着物好き。その中でもお気に入りの着物や帯、そして装いや選び方のコツを教えていただきました。
大橋利枝子/おおはしりえこ
雑誌などのスタイリストとして活躍し、服飾ブランド「fruits of life」を立ち上げる。上質な素材、シンプルに服の本質を考えたデザインが多くの女性たちの支持を得ている。着物を着るときの装いの喜びを洋服でも感じてほしいと日夜デザインに励む。
着物やお茶といった日本の伝統文化に憧れがあって、30歳のときに初めて着物を購入。着物好きの知人にお店に連れて行ってもらい、えんじ色の江戸小紋に、帯や襦袢など一揃いを買いました。
「どの方も2、3割はきれいになるんですよ。姿勢もすっとなって、素敵なものを着ているという自信がつくのだと思います。それは驚くくらいに変わるんです」
上の写真はみな大橋利枝子さんの愛してやまない着物たち。昔から懇意の呉服店 「着物乃塩田」で誂えます。きりっとシンプルな江戸風が好みです。
「セール品とかに眼がいってしまうこともありますが、クウネル世代にはちゃんとしたいいものを買うことをお勧めします。信頼がおける呉服屋さんや先輩からのアドバイスが大切」
着物を着るとメイクやヘアにも気を遣うし、洋服に比べて所作もよりエレガントに。
「着ている人も、それを見る人も幸せな気持ちになれる、そんな多幸感、装う楽しさが着物にはあるんです」
写真/和田直美 取材・文/船山直子 再編集/久保田千晴