おしゃれな人の周りには、自然と服好きな仲間が集まっていきます。テイストの違う服装からそれぞれインスピレーションを受けているという同世代の3人に、お互いのスタイルについて尋ねてみました。
久保田直美/くぼたなおみ
メイクアップアーティスト。ロンドン在住経験を活かし、ファッション界の先端で活躍中。
大橋利枝子/おおはしりえこ
スタイリストを経てフルーツ オブ ライフのデザイナーに。
黒田トモコ/くろだともこ
自身の好きなものを集めたオンラインショップとプレスルームを主宰し、フルーツ オブ ライフのPRをデビュー時より担当している。同じビルにアトリエを構える久保田直美さんと大橋利枝子さんを黒田トモコさんがつないだ。
ジャストサイズのヴィンテージスーツを颯爽と着こなした久保田直美さんと、自身が手掛けるフルーツ オブ ライフのエレガントな大人服を纏った大橋利枝子さん。テイストが全く異なる二人を引き合わせたのは、女心をくすぐるファンタジックなファッションを愛する黒田トモコさんです。ハイブリッドなトリオが不思議と調和しているのは、お互いのセンスをリスペクトして自身の刺激にする柔軟性にあります。
「ロンドンテイストの久保田直美さんもきりりとした大橋利枝子さんも、引き算上手。いくつになってもレースやリボンに手が伸びてしまう私は同世代として憧れます」と謙遜する黒田トモコさんを、テイストミックスの名人と呼ぶのは大橋利枝子さん。
「今日も私がデザインしたマニッシュなジャケットを、民族衣装のブラウスで甘めに着崩していて驚きました。久保田直美さんはクセのあるユニオンジャックの編み柄ニットなども、さらっと自分のものにしてしまう。近所ですれ違うたびに気になっています」
ビビッと来ていたのは、久保田直美さんも同じです。「メンズライクが好みの自分には、思いつかないアイデアや知らないブランドがたくさん。二人のオリジナリティあふれるおしゃれには、いつも楽しませてもらっています」
共通の愛用品も。
写真/玉井俊行 取材・文/間中美希子 再編集/久保田千晴