50代からの夫婦関係。「夫をあきらめる」のではなく、「折り合いをつける」工夫をしませんか?

青木美詠子 家族 人生

年を重ねるごとに、夫婦やパートナーとの関係も変化していくもの。話し合ってから見えてくることもたくさんあります。「老後は2人で仲良く過ごしていきたい」と話されるのは<クウネル・サロン>プレミアムメンバー青木美詠子さん。パートナーとの在り方について、お話を伺いました。

以前、夫婦についてのエッセイを書いた時、編集の方に「50代くらいから上の夫婦は、もう夫についてあきらめていて、それより自分の好きなことをやっていきたい方が多い」と聞き、衝撃でした。そうなのか……と。私は最後まで、がんばって共に楽しく暮らしたいので。

あきらめの深刻さはさまざまでしょうが、「卒婚」もこんな流れで起きているのかと思いました(それはそれで夫との新しい関係性も生まれ、逆にいいのかもしれませんが)。

あきらめた理由は「夫を変える努力をあれこれしても、変わらないから」だそうです。こういう意見が多いのは、すごくわかります。でも何かを言って人を変えるのは、本当に難しいこと。自分だって、もし夫から「妻を変える努力をしても変わらない」なんて思われてたら、「なんて傲慢」と思うでしょう。それと同じことをしているわけです。

なので、そんな「成功率の低い努力→不機嫌→あきらめ」を止めてみては。そしてやるべきは、「ふたりで折り合いをつける共同作業」。片方が非難するのではなく、ふたりでどうにか歩み寄ることです。

そのためには、まず気持ちをちゃんと話すことだと思います。言っても聞いてもらえない寂しさや、「楽しくやっていきたいから、言っている」と伝えること。途中で喧嘩になるかもしれませんが、まず気持ちを吐き出し、相手に知ってもらえたら、大きな一歩です。

青木美詠子 自宅
冬、庭の木の影が届く時間。

家族会議の時間を取るのもいいかもしれません

私は幸い、気持ちが通じ合ってない人とは一緒に暮らせないので、昔から夫に気持ちは伝えてきました。激しい言い合いの喧嘩も、たびたび。でも最後には「じゃあ今度から、これだけはするから」とお互い改善点を見つけ、仲直りしてきました。

その喧嘩で印象深いのは、言い合った最後の頃に「こう直したほうが、みえぞう(私の呼び名)のためにもなるんじゃない?そうでしょう?」みたいに言われた時でした。相手のためを思って優しく提案すると、素直に「ほんとだ」と思えます。

もちろん喧嘩よりいいのは、家族会議の時間を取ってもらい、話すこと。「私はこんなことを考えてるけど、どう思う?」とか。でも若い頃からそうしていればまだしも、「今さらそんな話できない」とも思いますよね。

でもたとえば70歳くらいの方が「残りの人生、もっとふたりで楽しく暮らしたいから、こうできないかしら」なんて急に言うのも素敵だと思います。老後は、夫婦だけの時間が圧倒的に多いので(コロナ禍も)。驚かれても、叶わなくとも、伝えることが素敵。

青木美詠子 自宅 お茶
話をすると、わかることがたくさん。

一生懸命、気持ちを伝えてみる

そして、そんなことを言う土壌が育ってない場合の「改善策1」は、小さな感謝を伝えていくこと。「昨日、こうしてくれて助かった」とか、「おいしいって言ってくれたのが嬉しい」とか、「出かけたら楽しかったから、また行く?」とか。気持ちを伝え、受け止めてもらう練習のような感じです。

言いにくいなら、まず何かの手伝いに「ありがとう」から。感謝は拒否されず、必ず受け取ってもらえるので(外見的には反応がなくても)。うちではお互いに、どんどん言っています。

「改善策2」は、手紙を書くこと(私はそのほうが恥ずかしいから、喋るのがいいですが)。手紙って、本当に真剣さが伝わりますよね。溜め込んで離婚になる前に、こうしてみたら、ともよく思います。

人との関係性って、一生そのまま変えられないわけじゃないと思います。反抗期で喋らなかった子供と年月をへて、また仲良くなったり、断絶していた親子が仲直りしたり。一生懸命、気持ちを伝えてみるのは、この先の長い人生に大きなことじゃないでしょうか。

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