【服部夫妻の今日から始めるサステイナブルvol.4】まずは、自分自身が残したい未来の姿について考える

サスティナブルに暮らしたい 服部雄一郎

「持続可能な」を意味する「サステイナブル」。言葉はよく耳にしますが、サステイナブルな暮らしとはどういうものなのでしょう?
昨年末に発売された、翻訳家の服部雄一郎さん、麻子さん夫妻による著書『サステイナブルに暮らしたいー地球とつながる自由な生き方』(アノニマ・スタジオ刊)は、暮らしを変えることの楽しさを教えてくれる一冊。ここからは、すぐに始められるサステイナブルな工夫や考え方について、服部夫妻に2回に渡ってお話を伺います。

■そもそもサステイナブルって?

ーー服部さんにとって「サステイナブル」とは何でしょうか?

服部雄一郎さん(以下、雄一郎):サステイナブルは大きな概念なので、厳密にいうといろいろあるのですが、僕は”持続可能”って「いかに地球を壊さず、傷つけずに、人間が人間らしく生きていけるか」ということだとゆるやかに捉えています。そのための具体的な方法は、まだまだみんなで考えていかなくてはいけないし、答えもそれぞれの立場で違います。

アメリカの先住民族の人たちは、7世代先までこの状態が守られるように狩猟、農耕をしているという話をよく読みます。自分の子孫も直接的に関わりがある7世代先に、安全な世の中で暮らしてほしいという気持ち、そういう感覚を持つことなのかなと思います。

ーーいろいろな意見もあり、どこから始めたらいいのか難しいと感じます。

服部麻子さん(以下、麻子):サステイナブルについて対立が起こりやすいのは、正解や正しさを求めているからではないかと思うんですよね。みんなが納得できる正解がないのは、未来のことでまだわからないことばかりだから。個人ができること、コントロールできることは、無限であると同時に限られている。だからどこを見るかによって選択は変わってくるんです。

そう考えると、サステイナブルっていうのはゴールではなく方向性なんだと思います。個人が考えて選んでいくプロセスの中に、オリジナルなサステイナビリティを見つけていく。それぞれが置かれた状況、考え方、みんな違っているので、多様性ともリンクします。サステイナブルは、複雑さの中に身を置きつつ、個人がどの方向に生きていきたいのか考えることと捉えるとわかりやすいのかな、と思います。

サスティナブルに暮らしたい ゴミの分別
服部家の資源ごみの保管箱。

麻子:どのスケールで見るか、という問題もあります。大きい方から、地球、社会、そして学校や地域、友人関係といったコミュニティ、さらに家族、個と続いて、一番身近なのが「私」が見るサステナビリティです。そのどこに目を向けるかによって、行動は変わってくると思うんですよね。

私の場合は、個人という一番小さいところから始めています。規模は小さいですが、個人は社会や地球ともちろんつながっています。だからそれでいいと思っています。そうすると、”自分はどうしたいか”、”何ができるか”にフォーカスしやすいので、混乱が減ると思います。

あとは楽しくないと、持続できないんですよね。いきなり地球規模で考えると、我慢しなくちゃいけないと必要以上に感じてしまうかもしれないし、無理がきてしまうかなと。だから、”まずは個人ができることをやっていったらいい”と考えています。

雄一郎:それぞれの人が思い描く”残ってほしい未来の姿”、地球環境や人間の生活も含め、7世代先にどんな未来を自分は求めたいか。例えば”地球環境を守る”といっても、どこをどの程度守るのかで話はまったく違ってくる。人間は存在するだけで地球環境を汚してしまうものでもあるし、そういう話になると極論にもなっていきます。

それぞれが求める未来の姿が違うのは当然。だから、まずは自分自身が残したい未来について思い描いて、そこにどう近づいていけるのか考えてみるという、その気持ちだけでも大きな一歩だと思っています。

→インタビューは次回に続きます。

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撮影:衛藤キヨコ
聞き手:赤木真弓

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