ただいまニッポン!6年ぶりの東京、ホテル隔離の試練を経て、街で目についた「フランス的」なもの。

松永加奈 日本

パリから、リアルなフランスレポートを送ってくれていたクウネル・サロンメンバー松永加奈さんが、6年に及ぶパリ暮らしを終え、とうとう日本に帰ってきました。3泊4日のホテルコロナ隔離を経て、久々に歩いた東京の風景や人々との交流はいかに?!

パリ暮らしが終わり、東京での生活がスタートしました。久々の日本、しかも今回は〝一時帰国〟ではなく〝完全帰国〟。「ただいまー!」とマスクの下で叫びながら意気揚々と飛行機を降り…たものの、さまざまなチェックで空港を出るまでに3時間、さらに私が帰ってきたときは、部屋から一歩も出られない「3泊4日ホテル強制隔離」(11月現在は解除)と、行動が制限されている「11日間自主隔離」があり、自由に動き回れるまでには少々時間を要したのでした。

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帰国後はどこにも立ち寄ることなく、空港から一気にホテルで3泊4日の缶詰状態。文字通り一歩も部屋から出られず、毎日窓から東京の景色を眺めていました…。

ちなみにホテル隔離中は、誰とも接触しないよう部屋から一歩も出られず、狭い部屋で居場所は主にベッドの上。毎食お弁当がドアノブにかけられ、それを館内アナウンスの指示に従いマスクを装着して〝サッ〟と引き入れ、食べたらまた〝サッ〟とドアの前に出し、再びベッドの上に戻る…この繰り返し。毎朝の健康状態と検温結果の報告、AIによる現在地確認のテレビ電話は自主隔離中も毎日続き、ようやく帰国できたものの「そこそこの試練だよなあ」とぶつぶつ。それだけに、隔離計14日間が無事終了したときは、小さくガッツポーズしました。

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先日市場で見かけたラ・フランス。そうそう、フランスにはなかったんだよなー。
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こちらはパリのお土産屋さんのマグネット。確かにデザインのモチーフになりやすいものが多いんですよね。そして本当にこういう姿の人がいたのでした。
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どの国でもそうですが、特に日本は外国文化をアレンジする技はピカイチかと。本国から見れば邪道かもですが、太っちょマカロン、ネーミングも見た目もかわいい!
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さて、6年ぶりの日本での生活、取り巻く環境は「フランス語」から「日本語」へ一変。聴こえてくる言葉が(すぐに理解できるので)気になるかな?と思っていましたが、みんなマスクを着けているせいか、周囲の会話はさほど耳に入らず。ただ、文字は目に入るだけに気になります。フランスにはほぼ無い電車の吊り革広告、お店の看板、壁に貼られた注意書き…ああ、ぱっと見ただけでわかる、うれしい!そんな感じで日々きょろきょろしていたら、あちこちにある「フランス(ふう)なもの」が目に付くようになりました。

例えば、エッフェル塔やフランス語をデザインに使った日用品に雑貨、「メゾン・ド・●●」のようなマンションの名前など。以前は全然意識していませんでしたが、帰国後、フランス語がカタカナ表記されているとつい読んでしまい、それが結構たくさんあることを実感。また「明太マヨネーズフランス」というパッケージを見て、「パン」まで名乗らずとも、それが「フランスパン」を使ったものと周知されていることに気がつきました。個人的に大好きな「チーズフランス」しかり。パリの光景やフランス語はデザインのモチーフにしやすく、「フランス=パン」というイメージは強いんだなと改めて思っています(実際私も渡仏するまでそうでした)。

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「Parisien(パリジャン)」といえば少し太いバゲットのこと。カタカナ表記の個包装を見て日本オリジナルのパンかと思いましたが、ちゃんと太めでした。
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ハイブリッドな商品名は、日本ならでは。そしてバゲットは〝フランスパン〟として完全に市民権を確立。
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いつも行っていた「Bio c’ Bon」や「Picard」が東京にも。長年愛用していたとはいえ、私は日本の冷凍食品にくぎ付けですが。
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先日行った酉の市の夜店にて。トリコロールがたなびいていました。いいなあ、こういう感じ。
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ほかにも、近所で通っていたパン屋さんやスーパーを見つけて「お!」というようなことも。さすがにまだ懐かしさはなく「あるんだ」という驚きの方が勝っています。そして実際はそれよりも、日本の利便性の高さや気遣いに感動中。ちょっとしたことにうれしさと楽しさを感じる日々は、しばらく続きそうです。それについては、また次回に。

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