パン好きの聖地・福岡の超人気店『アマム ダコタン』が東京参上!並ぶ価値ありのパンのテーマパークです。

アマムダコタン_パン

昨今のマリトッツォブームの火付け役としても知られ、全国のパン好きを唸らせる福岡・六本松のベーカリー『AMAM DACOTAN(アマム ダコタン)』。先日「わたしジャーナル(※こちらから)」でも、読者の方がお取り寄せした品々をご紹介しましたが、去る2021年10月1日、いよいよ東京進出を果たしました。
はたして新店舗の行列は? 雰囲気は? 肝心の味と値段は? 実際並んで購入したクウネルのライターが、リアルな感想をお届けします。


■平日8:45。いざ行列へ参戦

かねてよりInstagramでチェックしていた福岡のパン店『アマム ダコタン』(名前の覚えにくさも特徴でしょうか)。いつか訪れてみたいと思い続けているうちに、世界はコロナ禍へ突入。しばらく遠出は難しいと諦めていた矢先、なんと『アマム ダコタン』のほうからこちらへやってきてくれるという吉報を入手! これは行くしかありません。さっそくオープン間もない10月中旬某日、朝8:45から、県外初進出となる「表参道店」に並んで参りました。場所は、表参道B2出口徒歩1分という超好立地です。

アマムダコタン_行列
お店は、東京メトロ表参道駅B2出口を上がってすぐの路地を入ったところ。平日・開店1時間15分前にして、すでにご覧の行列。尚、店員さんによると、この日はそれでも行列が少なかったそうで、早い日は開店3時間前の朝7時過ぎ(!)から並んでいる方もいるそう。
アマムダコタン_外看板
列は近隣店舗や通路の妨げにならないよう、いくつかのブロックにわけて整列することになっているルールになっているので、案内看板を目印にするとわかりやすい。
アマムダコタン_行列
筆者が買い物を終えて、駅に戻るときの様子。このときは、青山通り沿いの紀伊國屋さんのほうまで列が伸びていた。
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並ぶこと1時間15分―――。そろそろ足腰が辛くなってきた頃、いよいよオープン時刻の10時を迎え、ゆっくりと列が動き始めました。新店舗はオープンキッチンのワンフロア構成で、テラスを備えた開放的なカフェも併設されています。アルコール消毒を済ませて店内に入れば、厳選されたたくさんのドライフラワーや流木、アンティーク雑貨がセンス良く飾られ、どこを切り取っても、ジブリの世界観にも通じるような幻想的な空間が広がっていました。

アマムダコタン_看板
店名のアマムダコタンとは、アイヌ語で「小麦の家」という意味だそう。
アマムダコタン_テラス席
アンティーク家具が置かれたテラスでは焼き立てのパンをいただくことができる。
アマムダコタン_内観
パンが並ぶカウンターの奥はオープンキッチン。現場の臨場感(みなさん忙しそう!)と、行き交うスタッフさん同士の博多弁が耳に心地良い。
アマムダコタン_外観
ドライフラワーや流木で装飾された店内は、ロマンティックな「映え」空間で、スマホで撮影しているお客さんも多数。
アマムダコタン_内観
店の奥には、オープンキッチンを眺めることができるカウンター席と、おこもり感のある半個室もあるよう。
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■パンのテーマパークへ、お邪魔しまーす!

アマムダコタン_内観
カウンターにぎっしり並ぶパン、パン、パン!途中新しいパンが焼きあがると、店員さんがベルを鳴らしてお知らせしてくれる。
アマムダコタン_パン
惣菜パンや甘い系以外に、食パンなどオーソドックスなラインナップもすごく気になる。
アマムダコタン_パン
どのパンも、たいてい溢れんばかり(というか溢れてる)にぎっしり具材が挟まっている。
アマムダコタン_パン
「明太たまごサンド」を買い忘れたことを心から後悔している筆者。
アマムダコタン_パン
懐かしくって新しい、そんなパンもたくさんラインナップ。
アマムダコタン_パン
朝食やランチはもちろん、キンキンに冷やした白ワインにも合いそう。
アマムダコタン_マリトッツォ
要冷蔵のマリトッツォは、会計脇のショーケースの中から選ぶスタイル。
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事前にある程度の知識は仕入れていましたが、実際目にしてまず驚いたのが、パンの種類の多さ。店員さんによると、合計120~150種のパンを営業中は常に焼き続けているそう。ちなみに、オープン時に全種類焼きあがっているではないそうで、お目当てのものに出合えるかは運もあるようですね。実際この日も、看板メニューのひとつマリトッツォは、プレーン&あんこはオープン時から並んでいましたが、季節(栗)のマリトッツォなどは、午前11時過ぎにならないと出てこないとのことでした。

『アマム ダコタン』のパンの特徴は、なんといっても斬新な具材の組み合わせが織りなす「オリジナリティ」と「ボリューム」ではないでしょうか。イタリアン出身である平子シェフが生むパンはどれも、わたしたちのパンへの既成概念を、良い意味で裏切る創意にあふれているのです。見ているだけでもワクワク&ドキドキ、食べてみれば、さらに感動。パンという名の「ごちそう」なのです。さらに実際足を運んでみて、かわいらしいユニフォームに身を包んだ若い職人さん&スタッフさんたちが、いきいきと働いていらっしゃる姿も印象に残りました。活気あるものづくりの現場は、見ているだけで元気を与えてもらえますね。


■どれを買っても外れなしの満足感

アマムダコタン_パン
ダコタンバーガー(572円)
黒豚のバルサミコ 照り焼きステーキ イチジクと卵白ソース和え(583円)
アマムダコタン_パン
塩キャラメルとカマンベールのサンド(302円)
アマムダコタン_パン
雲仙ハムのクロックマダム(334円)
アマムダコタン_パン
マリトッツォ(356円)
アマムダコタン_パン
厚切りベーコン モッツアレラ グラタンサンド(496円)
アマムダコタン_パン
チョコパン 水切りヨーグルト バターサンド(259円)
アマムダコタン_パン
季節のフルーツ(イチジク)とゴルゴンゾーラクリームのハニートースト(302円)
アマムダコタン_パン
アマムダコタン_ショッパー
ショッパーは福岡の本店と同じ仕様。
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迷いに迷って、筆者がプライベートで買い求めた8種。 あふれんばかりの具材をこれでもかと詰め込んだサンドは、どれも圧巻のビジュアルです。ひとつひとつ吟味してトレーに乗せていくわけですが、一個あたりのパンがかなり重いため、最後のほうはトレーを持つ手が震えます(尚、ひとつめのトレーがいっぱいになったお客さんは、スタッフの方に声をかければレジで預かってくれます)。

中でも、筆者が絶対また食べたい!と思ったのは、お店の名前を冠したスペシャリテ「ダコタンバーガー」。食べきれるかしら……と不安に思うほどのボリュームなのですが、心配ご無用。ジューシーなサルシッチャと自家製ソースのうまみ、さらに、甘酸っぱい赤キャベツのコールスロー&新鮮なグリル野菜が渾然一体となり、気付けば夢中で頬張っていました。
そして、もうひとつは、これまたお店の看板メニューのひとつ、マリトッツォ。イタリア・ローマの伝統菓子であるマリトッツォを、オリジナルで仕上げた逸品です。バターたっぷりのブリオッシュ生地は、もっちり&しっとり食感。甘さ控えめの生クリームは、コクがありつつ爽やかな仕上がりで、これまたぺろりといただけます。

惣菜パンも菓子パンも、素材や手間のわりに、良心的な価格設定になっていることにも驚きました。人気のヒミツがよくわかります。こんな素敵なパン屋さんが近所にあったなら、毎日でも通いたくなりますよね。
尚、2021年11月上旬以降は、ネットで商品を選択→店舗で受け取り、というありがたいシステムが導入されるそうなので、今回のように行列しなくてもよくなるとのこと! ぜひInstagramなどをチェックしてみてください。

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写真・文 / 権 佳恵

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